孤高の人、菅野

菅野の1安打だけの完封負け、は耳慣れたフレーズなので確認してみれば、二度あることは三度ある、でした。
4月のこの試合とこの試合は2試合連続で、いずれもノーノーの危機を救う3打席目でしたが今日は1打席目、どちらにせよ菅野がいなければシーズンに3度のノーノーを食らったかもしれず、いや、ダメダメぶりをベンチが自覚するためには食らった方がよかったのかもしれません。
今日も含めていずれも五番スタメンは今季6度目、五番での打率は3割を超えていますので菅野としては仕事ができているのですが、しかしその半分が自らのヒットのみの1安打完封負けとなると、そしてそのうちの二度が小島となれば気持ち悪くはあるでしょう。

出た、ミーティング

「しっかりと」「切り替えて」と並ぶ井口監督の三種の神器となりつつある「ミーティング」が炸裂しました。
つまりはミーティングをしたのに打てない選手が悪い、といつもの責任回避なのでしょう。
その主張が正しいかどうか内容をつまびらかにして欲しい、例によっての「しっかりと」「積極的に」などの精神論でないところを、です。
もちろん第一義としては打者の能力が足りていないのは間違いなく、いいボールはありましたが1安打しか打てない藤平ではないはずです。
継投も含めて12三振は当たらなければハプニングも無いわけで、試合時間も短かったですが攻撃時間はもっと短い、つまらなさすぎました。
1点ビハインドを一振りで追い付く可能性がチームで一番の山口に代走和田が盗塁を失敗、数少ない出塁をしていた茶谷に代打レアードは三球三振、打つ手もことごとく裏目に出て仙台まで駆け付けたロッテファンにはお気の毒様、哀しいかなこれが今のロッテの現実です。
そんな永久凍土打線をあざ笑うかのように横浜スタジアムでは京山が打者顔負けの一発を放り込んだとのこと、ロッテのクリーンアップに招聘しましょう。

小島、お気の毒様

さらにお気の毒様は小島で、実質6回零封での9敗目です。
初回を除いて走者を背負うピッチングが続きましたので必ずしも好投とは言えませんが粘り強くピンチを凌いで、そして五回も凌ぎきったかと思ったところで打球を見失った岡の落球、グラブに当ててのものではないのでエラーも付かずの自責点での負け投手は可哀想すぎでしょう。
唐川、ゲレーロと勝利の方程式を惜しみなく突っ込むも打線があんなですので結果的には無駄遣い、これまたお気の毒様でした。
そんなこんなでプロ野球というコンテンツが今季も平均で3時間を超えて「試合時間が長い」と避けられる傾向の中で2時間40分でケリが付いたのは、楽天ファンには濃厚な喜びを、ロッテファンには苦痛を短く、そういう意味では理想的な試合展開だったのかもしれません。

明日への活力に！

◆8月21日（日）　楽天−千葉ロッテ20回戦（楽天10勝9敗1分、17時、楽天生命パーク、18,449人）
▽勝　藤平　7試合1勝
▽S　松井裕　39試合1勝2敗26S
▽敗　小島　18試合2勝9敗

▽バッテリー
千葉ロッテ　小島、唐川、ゲレーロ—佐藤都
楽天　藤平、宮森、宋家豪、西口、松井裕—炭谷