一軍とは違って二軍はきっちりと試合前のシートノック、に見かけない風体の選手がいて誰かと思ったら藤田でした。
青々とした襟足に坊主頭かと、でも同じような感じだった高濱はツーブロックで今どきの若者がそんなことしねーよな、したよ、なぜか前頭部と頭頂部やや後が黒々と床屋じゃなくて誰かに刈ってもらって遊ばれたのか、試合前の円陣の声出しに指名されて「大五郎」なんてイジられて今日にお目見えだったのでしょう。
むしろ藤岡みたいなチャラ系パーマだったのにどういう心境の変化かは分かりませんが、プロスペクトと期待したバッティングが伸び悩んでここまで1割台で今日も2三振の3タコと苦闘中、ルーキーイヤーの和田を思わせるフルスイングはそのままですが巧みなバットコントロールが影を潜めていました。
両者を兼ね備えているのが藤田のアドバンテージだったのにたまたまであってくれ、長打を意識してのマン振り一辺倒だとロッテな転落が待っています。
出してあげたい
ナイターなのにアイブラック、どころか隈取りみたいな大下はダミ声の野次がきっとそう、大五郎もそう、今日も元気でした。
そんな盛り上げ役だけでなく途中出場できっちりヒットを打って.378の高打率はしかし.336で昇格した相棒の愛斗とは違って道険し、一軍は遠いです。
大下がどうこうではなく安田、池田がいて出番はもらえずも茶谷も好調で、いわゆるニーズがありません。
先行きも明るいとは言えずであれば出してあげたい、無償でもいい、二軍で数字を残している今こそが移籍へのラストチャンスにも思えます。
ロッテで輝いてくれるのが一番ですがその姿が想像できず、ヤクルトとかDeNAとか、本人のためにはありです。
サヨナラ勝ち
劇的なサヨナラスリーランを放った宮崎もいて、今日はサードスタメンでした。
一打席目は右中間を深々と破るスリーベースでアセベドの犠牲フライで先制のホームを踏み、そして敗色濃厚の九回に殊勲の一打です。
やや詰まった感じがあってギリでしたが一軍と同じく貧打で引っくり返されてしょぼい負け方になる寸前に、しかし好調を維持できずに2割5分前後でアピールが足りずにこちらも一軍が遠い、ロッテには珍しい小柄の大砲候補は179打席目で3発目と物足りなくもあります。
1割台で低空飛行の和田はなかなかボールが当たらず、しかし使われ続けるのは吉井監督の指示かサブロー監督の思い入れかは分かりませんが足だけでなくバッティングでも貢献して欲しいとの顕れではないかと、当てにいくでなく振り切る気持ちを思い出してください。
打順がふらふらしているのは二軍も同じで今日の四番は石垣、一軍でその辺りで起用されるはずもなく4番目の打者に九回の無死一二塁は送らせて欲しかった、84打席で1犠打でしかなくこれで一軍でサインを出しても失敗する可能性が高くてそれは石垣よりもベンチに責があります。
春先に好調だった松石は徐々に数字を落としてしかし投資は続く、分母は違えど率で上回る勝又が不憫ですし金田の姿が見えず恒例の恐怖に震えます。
詰め甘し
先発修業の横山は6回4安打3失点、93球は自己最多かもしれません。
五回まではバットを何本もへし折るなどほぼ完璧、とは言いながらもばらけるのはいつものことで突然スリーボールになったりして、でもそれを気にしてはいけない、とにかく力強く横山は細かなことは気にせず守護神候補としては雑さがリスクでも先発ならアクセントになります。
右打者が仰け反る肩口からのスライダーがゾーンに入ってなかなかに面白い、ただ全体的に高めでも抑えられたのは二軍ならではでしょう。
六回は上田のエラーで始まって三塁走者が突っ込んでこないスクイズに自らのエラーも出るなどしたのは疲れが理由か、詰めが甘くもこれも経験です。
発見
GWに抹消されてその後に音信不通だった益田が、3週間ぶりに発見されました。
1回を1奪三振の三者凡退で数字としてはまずまず、しかし内容が伴っていたかと問われれば微妙に思えます。
ZOZOマリンのインフレガンにしてMAX147キロのストレートだと一軍では厳しく、名球会まで残り4セーブで球団も現場も早く達成させたいでしょうが次に躓いたら目も当てられず昇格の条件は150キロとしたい、問題はストレートだけじゃないけどね、出ないなら金田の400勝目でもないですが大量リードの試合で、そんな試合があるかは知らんけど、そこで3イニングを投げさせるなんて荒技も考えねばなりません。
ベテランたち
中村奨はスタメンを外れて角中に代わってのDHで1安打1四球、.429と格の違いを見せ付けています。
ただ大下と同じで現時点で一軍のニーズが無くセカンドだったりサードだったりDHだったりと、脇役的な起用は一軍の現状と中村奨の立ち位置を示しています。
角中で気になったのはシートノックで外野が終わって一塁ベース付近で一人だけ少し距離を取って、まるでコーチみたいに、もしやのオフがあるかもしれません。
松川、植田を経ての田村はこれまた.412とどうしちゃったのよ、バッティングはともかくとして寺地メインでいくなら佐藤にミニキャンプをやらせて代わりに田村を上げるのはありでしょう、柿沼でもいいけど、もちろん松川もありですが一打席目の直後に植田がスタンバっての交代は例のやつにも思えます。
フレッシュ!
高卒ドラ4の坂井が公式戦デビューをしました。
いきなりスリーボールでどうなることかと思いましたが立て直して三者凡退、空振り三振も奪って上々です。
高めが多かったですが浮いたのではなく伸び上がったかのように詰まらせて、何より面構えがいい、どんな19歳だよってのは置いておくとして緊張していただけかもしれませんが河村とはまた違った系統の「何だこのやろ」みたいで好きなタイプです。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
巨人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 | 4 | 1 |
千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3X | 4 | 6 | 2 |
◆5月29日(木) 千葉ロッテ−巨人8回戦(4勝4敗、18時、ZOZOマリン、3,809人)
▽勝 岩下 10試合1勝
▽敗 戸田 12試合1勝1敗
▽本塁打 宮崎3号(戸田)
▽バッテリー
千葉ロッテ 横山、坂井、益田、岩下—松川、植田、田村、富山
巨人 堀田、戸田—喜多、山瀬