朗希が由伸に勝つ

日本中どころか世界が注目していたであろう佐々木朗vs山本の投げ合いは、佐々木朗が眼光鋭く見事なピッチングで初のマッチアップを制しました。
今季初登板だった前回が6回1安打11奪三振零封なら今日は7回1安打11奪三振零封と勝利、防御率、奪三振の投手三冠を語るにはまだ早すぎますがきっと明日の一面にはそれが並びそうな、山本も6回5安打9奪三振1失点とその粘りはさすがでしたが対した打者を考えれば佐々木朗が内容でも数段上でしょう。
今日は変化球が多めでそこそこの強風も手伝ってかフォークの落ちがよかったですし、あれがダルスラなのか中川へのスライダーの曲がりはちょっと異常でした。
一回り目まではボール球がほとんど無い完璧さで先頭から4者連続三振もあり、一年前の再現かと心躍ったロッテファンが多かったように思います。
しかし二回り目になってシュート回転でもしたのか抜けたような軌道が増え始めて何より当てられるようになって、本人はバテたと言っていましたがその一回り目の出来からして「1点取られたら負け」と永久凍土打線に本音がだだ漏れしていましたが山本を意識して最初から全力モードだったのでしょう。
そんな夢破れた完全試合は六回に四球で初めて走者を出してバント失敗後の初ヒットとイヤな雰囲気になりかけましたが、そのピンチを力でねじ伏せました。
ここで90球はお役御免かと思えば七回続投は本人の意志だったのかベンチの思惑だったのか、走者は出しましたがゲッツーで凌いだ105球は価値が高いです。
心身ともに心地よさと同時にかなりな疲労があるでしょうから次も中6日でいくのかいけるのか、吉井監督の判断が待たれます。

腕組む澤村

八回はペルドモかと思いきやまさかの益田でそれならば九回がペルドモ、ではなく締めたのは澤村でした。
谷保さんが「セーブ益田」と間違えてしまった継投は4試合4Sの益田であっても連日の劇場で守護神をいったん明け渡したのは分かりますが澤村だって不安定でかなり思い切ったなと、これが日替わり守護神の走りとなるのか、ともに三者凡退ながらも2点リードでは怖い場面もあって今後の配置が気になります。
そして澤村はこの腕組みパフォーマンスで売っていくのかきっとドヤ顔だと思われ、そのうちに腕組みTシャツとかが販売されそうです。

無理じゃない!

決勝点を叩き出したのは「無理かと思った」と佐々木朗に言われてしまった茶谷です。
そもそものスタメンが吉井監督の閃きであれば神懸かっているとしか言い様が無く、今日はノーノーを防ぐ中村奨のツーベースもそうでしたが動きがイマイチだった宗に助けられた感はあったもののグラブを弾く執念のタイムリーにファールで粘っての2本目のヒットが貴重な追加点に繋がる大活躍でした。
今日もファーストでどうやらショートのレギュラーとしては期待されていないようですがそれであれば山口を追い出して井上を蹴落として便利屋としての三木の後釜ではないところを見せ付けましょう、分母が小さいので1割台だったものがあっと言う間にチーム屈指の強打者です。
試合が決まった展開だと代打はありますがそれは控えに出番を与える目的で、今日も平沢をそのまま打席に送ってそのもぎとった四球が藤岡のタイムリーを生んだわけで安田も山本からマルチと望外の喜び、よくよく考えてみれば負けてはきましたがそこそこチャンスは作っていた対山本に今日はあと一本が出てくれました。
一方でなぜ昨日に続いて今日もポランコだったのか、もしかしたら結果でダメ出しするためと思ってしまうような体たらくでチャンスを潰してもし負けていたら戦犯として槍玉に挙げられたでしょう、明日は宮城なので逆にポランコでいいような気がしますがこれで外したらいい意味で謎が深まる吉井采配です。
余談ですが山本ってあんなフォームでしたっけ、初回が顕著で全くためのないテイクバックでクイックみたいなそれでいて150キロ超は怪我の元にも思えます。

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千葉ロッテ 0 0 0 1 0 0 1 0 X 2 7 0

◆4月14日(金) 千葉ロッテ−オリックス1回戦(ロッテ1勝、18時、ZOZOマリン、29,088人)
▽勝 佐々木朗 2試合2勝
▽S 澤村 4試合1勝1S
▽敗 山本 1試合1勝1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 佐々木朗、益田、澤村—佐藤都
オリックス 山本、山崎颯、比嘉、本田—若月

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