2024年通信簿 29 西野勇士

29 西野勇士 投手 33歳 年俸8500万円

【2024年成績】 20試合 9勝8敗0S 防御率3.24 122回1/3 120被安打 8被本塁打 31与四球 4与死球 77奪三振 被打率.259

またしても二桁勝利には届きませんでした。
QSでも勝てなかった試合が5つ、HQSでは2つあって実質的には二桁勝利ではあっても、記録としてのそれが果てしなく遠いです。
あるいは本人が望む中6日を続けて分母が増えていたらどうだったろうと思わなくもなく、一方で荻野や角中のように休ませてこその今かもしれません。
今春と同じくフル回転を吉井監督に直訴するのか佐々木の穴を少しでも埋めるためにも万全な形でそれが成るのが理想ではあって、そうあってくれよと願います。

安定感が抜群

フル回転であれば届いたかもしれない160~170イニングの目標は、そんな起用で届きませんでした。
中6日はありましたが続けては一度だけで夏場以降はかなり間隔を空けて、そうでなくても8回の投げ抹消では届くはずもありません。
そろそろベテランの域に達しつつありますがそれよりもベンチはまだトミージョン手術の影響を慮っているのか、それでも投げるときは100球超えがあって五回を保たなかったのは1試合だけと試合を作る能力は素晴らしく、チームで4番目の投球回に小島、佐々木を上回るQS率と安定感が抜群でした。
ピッチングとしては球速に衰えは見られず相変わらずにスライダー中心の変化球もいにしえのフォークのバウンドがかなり減って比率も増えたように思います。
大好きなカーブをもっと投げて欲しくありますがチーム内では多い方ではあって、緩急も上手く使えていた西野です。

敵は味方に在り

ただ昨季より数字はどれも落としました。
ピシャリと抑えた試合はそれほど多くはなくてこれが衰えの兆しなのか、それとも小林雅、益田の先発版で要所を締めて勝てばよいとのギアの入れ具合によるものなのか、もっとも落としたとは言ってもそこまで顕著ではなく被弾が倍増したのが気になる程度ではあります。
そして今季は援護率がさらに減って3.07でしかなく、1点を失うのを怖れて大量失点した5失点以上の3試合が全体の数値を下げた面もあります。
つまりは常につきまとう打撃陣の援護次第、悲願の二桁勝利の前に立ち塞がるのは獅子身中の虫でそれにどう立ち向かっていくかが毎度の課題でしょう。

大盤振る舞い

【オリオン村査定】 8500万円 → 1億3000万円 (△53%)

二年続けての先発ローテーションで、1.5倍増にイロを付けての査定としました。
しかし球団のそれは大きく上回る1億5000万円+出来高の3年契約で、国内FA権取得での複数年は妥当にしてもかなりの大盤振る舞いです。
気を使った起用ではあれ手術後もきっちりと仕事をこなしたことでまだ充分にやれるとの期待値も込められていると思われ、応えられるよう頑張ってください。

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