48 中村稔弥 投手 27歳 年俸1500万円
【2023年成績】 17試合 3勝1敗0S 防御率2.31 23回1/3 22被安打 0被本塁打 6与四球 1与死球 19奪三振 被打率.253
今季ももやっとした中村稔でした。
数字だけを見ればもっと使われてもよさそうでそんな境遇はどこか鈴木に似ていて、その数字は緊迫したシーンでのものばかりではないため額面どおりではないにしても1/3が複数イニングでよってブルペンデーで先発してもよかったようにも思います。
先発にもリリーフにも席が空いていて中村稔には絶好のチャンスを活かせるかどうか、乗り遅れないよう小島との差を少しでも詰めたい来季です。
やっと亜細亜ボール
田村のアドバイスもあって昨季終盤に手応えを感じたツーシーム、いわゆる亜細亜ボールがモノになりつつあります。
プロ入りしてずっと言われ続けていましたが昨季などは3割超も打たれてむしろスライダーをメインとしていたのが今季はストレートとツーシームで半々ずつのほぼ二本立て、それだけ自信も付いたということでしょう、落差も大きくなったように見えました。
まだ少なくはありませんがそれでも中村稔にしてはキャリアハイの与四球の少なさも、自信の裏付けのように思えます。
奪三振のほぼ全てがツーシームによるもので、やっと亜細亜ボールが魔球と化しました。
一方でストレートの被打率がやたら高くそれだけ打者が打てないツーシームよりはと狙いにきていたのかもしれず、そういう意味では極端にスライダーなどを投げなくなった副作用ではないかと、そのあたりが捕手ともども組み立てへの課題となります。
初芝推し
山本大ばりの猫招きがさらに際立ったような腕の出どころの見づらさは左打者への武器になりそう、今季はその左打者を2割ちょいに抑えました。
打たれたストレートは140キロ台後半が出るときはありますがアベレージでは140キロ台ちょろといったところか、それほどの威力はありません。
よってそれをどう速く見せるか、カーブで緩急を付けようとするときもありますがそのカーブが決まらず、ツーシームの球速を落としたらしいですがそれだけでは物足りない、狙い球を絞らせないためにもツーシームを減らすのではなくストレートの比率を下げてスライダーなりカーブなりを交えたいです。
ちなみに理由はあまり語っていませんでしたが、中村稔は初芝が推しているようです。
坂本を超えろ
【オリオン村査定】 1500万円 → 1800万円 (△20%)
最終盤にラッキーボーイ的な自己最多の3勝もあってか球団は500万円アップでしたが、20%アップに留めました。
やはり登板数が足りない、一軍にいた期間はそれなりなのになぜなのか、たたみ掛けるような起用があった一方で待ちくたびれも目立った中村稔です。
来季はベンチの信頼を勝ち取って倍は投げたい、さりげなく先発がよいと考えますが流れ的に乗り越えなければならないのは坂本でしょう。