48 中村稔弥 投手 24歳 年俸1300万円
【2020年成績】 16試合 2勝5敗0S 防御率4.78 64回 61被安打 11被本塁打 31与四球 0与死球 40奪三振 被打率.251
小島とともに二年目左腕のさらなる飛躍が期待されましたが、やや微妙なシーズンに終わりました。
数字だけを見れば物足りないですが援護率が2点台半ばと打線の援護が無かったことを考慮すれば勝ち運に恵まれなかったと言えなくもなく、しかし一方で与四球の多さなどテンポの悪さが自らの足を引っ張った側面もありますのでその数字どおりの結果でもあります。
中継ぎで開幕を迎えてそこで失点を重ねながらも先発に回されたことからしてベンチの期待は高いのでしょう、最後はまた中継ぎに戻りましたが来季もローテーション候補の一人に挙げられるのでしょうから勝負の三年目、小島だけではなく鈴木の加入に土肥の復活となれば脇目も振らずやるのみです。
試行錯誤の一年
開幕がずれこんで調整が難しくはありましたが、ご多分に漏れず中村稔もまた長いイニング、あるいはシーズンを通して投げ抜くスタミナに欠きました。
シアトルでの効果か石垣島のブルペンではストレートに伸びがあり、開幕から暫くは140キロ台後半も少なくありませんでしたが夏場以降はスピードダウンはどこか昨季までの二木にも似ていて分かりやすいと言えば分かりやすい、時短キャンプの弊害にも思えてしまいます。
それでも三度目の先発で6回1安打零封で今季初勝利を手にすると9月半ばには七回までノーヒットに抑えるなどはまったときは惚れ惚れするピッチングはテンポもよく、逆に言えばそのテンポも含めて良いときと悪いときの差が大きすぎるのが課題でもあります。
そんな中村稔は亜細亜ボールよりもスライダーの精度を上げる、チェンジアップをマスターすると新たなチャレンジの姿勢は買いたく、結果的にはむしろスライダーの被打率は上がってしまいましたしチェンジアップはほとんど投げていなかったようですが、一方でフォークのような落ちるボールは昨季には無かったと思いますので試行錯誤をしているのでしょう、そういったところが吉井コーチらに買われているのかもしれません。
来季はどういう組み立てにするかをいろいろと考えているのでしょうからまた違った中村稔が見られることを、先発であれ中継ぎであれ楽しみにしています。
【オリオン村査定】 1300万円 → 1690万円 (△30%)