2023年通信簿 1 藤原恭大

1 藤原恭大 外野手 23歳 年俸2200万円

【2023年成績】 103試合 328打数 35得点 78安打 打率.238 15二塁打 2三塁打 3本塁打 21打点 5盗塁 22四死球 78三振 得点圏打率.297

高校同期が大学経由で入団してきてプロの先輩として力を見せたかった藤原は、しかし伸び悩み感が半端ない5年目です。
それこそ昨秋に海老根、川原、山田、中川の指名漏れを根尾とともにプロには向かない大阪桐蔭の一例とされてしまっていて、このままではヤバすぎます。
それでもミニ聖域として吉井監督がこだわったのはそれだけ高い資質があると評価されているからでしょう、来季こそその期待に応えねばなりません。

キャリアハイではある

そういった起用がされたこともあって実はさりげなくキャリアハイ、初めての100試合出場です。
しかし得点圏打率こそ昨季に続いて3割前後ですが投高打低ではあってもこれだけ出場機会があってのこれは寂しい、寂しすぎます。
そして何より好不調の波が激しいのが藤原の特徴で、安田にもその傾向がありますが安田とは違って思い悩むタイプではなさそう、よく分かりません。
春先は3割近くをキープするも月間打率は1割台が3回、これでは上位での起用はなかなかの冒険となります。
CSFinalステージで叩き込んだように思い切りのよさが持ち味でそれもあって昨秋には四番起用を口にした吉井監督は、しかしそれはあくまで結果であってホームランを欲しがっている藤原を見透かしていて、そのあたりの意識改革が進まないと2割台前半をちょろちょろしたままにあっと言う間に30代がやってきます。
武器であったはずの脚力は守備範囲の広さに貢献するも盗塁には繋がらず、その守備範囲も追い付きはしても捕りきれない球際の弱さが目立ったのが気掛かりではあって、肩が弱いのはもう仕方がない、夏ぐらいに左肘の不安が伝えられてこれは高校のときからなので和田と同じく早めの手術もありでしょう。

長打を狙う

気になっていた体全体のヒッチは右足の上げがやや小さめになってステップにも変化がありましたが、ただ見送るときのピクッはそのままです。
素人目にもあれだけ体が動けば当然に頭、目線も動いてそれがミスショットに繋がっているように見えて、佐藤都はポッピーですが藤原はゴロゴロ、ともに捉えたときの打球には惚れ惚れとしますがミスったときがしょぼい、このあたりが大きな改善ポイントと考えます。
あとは意識の問題で、吉井監督の言葉や内田臨時コーチの、この人って臨時とされながらずっとその指導が伝えられたような気がするのは置いておいて、それもあってか「もう、あきらめがついたと言うか、ホームランはたまに打てればいいと思い知らされました」と言っていたものがこの秋には「やっぱり野球はホームランのスポーツだと改めて感じさせられました」と元の木阿弥、目指すは首位打者だと思うんだけどなぁ、その判断を見守るしかありません。
あれこれ愚痴ベースとなりましたが大卒一年目と考えれば及第点ですし、つまりは見る側の求めるレベルが高すぎるのでしょう。
そうであっても藤原には与えられるではなく奪うレギュラーであって欲しい、この昨今でいきなり3割とは言いませんが2割7分程度はいける力はあるはずです。

アップだろうなぁ

【オリオン村査定】 2200万円 → 3000万円(△36%)

キャリアハイながらももどかしさが無いわけではなく、しかしそれでも出場給が高い球団だけに当然にアップ査定でしょう。
本音としては2500万円程度ですが300打席以上でそれだと他球団に見劣りがして、球団が目をかけていると唐川や田村のように驚くような査定はありますがそれはどちらかと言えばダメだったときの高止まり、このあたりが妥当としてみました。

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