2 松川虎生 捕手 20歳 年俸2400万円
【2023年成績】 9試合 16打数 1得点 3安打 打率.188 0二塁打 0三塁打 0本塁打 1打点 0盗塁 1四死球 4三振 得点圏打率.000
高卒ルーキーながらも正捕手への一番手と目されるところまで存在感を示した松川は、しかし二年目に急停車です。
一軍では僅かに9試合の出場で4月半ばに抹消されて、最終盤に呼び戻されましたがそれも田村の特例2023によるものでしたからそれが無ければそのまま二軍で終わった可能性が高かったのではないかと、何となく吉井監督がさほどに評価していないように思えなくもありません。
それでも経験を買ってか佐々木朗、美馬らとは組ませてCSでも史上初の10代でスタメンマスクを被って、見放されたわけでもないでしょう。
どうあれ田村に浮上の兆しがあるだけに来季が一つのターニングポイントになりそう、年下の捕手もチームに加わります。
二軍で修練
抹消したときに吉井監督は「彼にとって必要な時間かなと判断をした。捕手も打席もたくさん試合に出てレベルを上げて、また戻ってきてほしい」とシンプルには力不足、あるいは鉄は熱いうちに打て、捕手は経験がものを言うポジションだけに中途半端を避けたところはありそうです。
構想として田村を戻すのを前提にすればどうしても出場機会が限られて、それであれば二軍でフルに、との考えもおかしくありません。
チーム最多の367打席でDHを兼ねながらマスクは75試合、松川よりも一軍に近かったと思われる植田を上回ったことからして育てる意志は感じられました。
あまりパッとしなかった浦和の投手陣をリードする苦労もしたでしょう、いい経験になったのではないかと思います。
守備面ではそのどっしりとした安心感と手首の強さを活かしたフレーミングはチーム随一、昨季中盤以降に乱れたブロッキングは鎌ケ谷で試合前に光山コーチに鍛えられるシーンを何度か目にして、一軍復帰後はそれほどの破綻も無く、ここが落ち着けば出番は放っておいても増えるでしょう。
一方で打撃面は苦しそう、二軍であれだけの打席があって.233に目標だったホームランも1本だけ、それでいて74三振は多すぎです。
昨季は右に上手く打つシーンが多くありましたが実態は引っ張れないだけでしかなく、二軍でも外のボールを追いかけることはありませんが踏み込むこともなくよってバットが届かず、そこを見透かされて外中心の攻めに率が上がらずたまに届いたときの逆方向という構図に見えます。
トップの位置を固めるのもテイクバックの始動も遅く、そこから慌ててスイングにいくことで軌道が波打って芯を食えない、そこも気になります。
鼎立に持ち込まねば
そんなバッティングはそれでも「自分のポイントで引っ張れるように。そうすれば打球が上がる」と現状認識はあるようで、今季は克服できませんでしたが立ち位置が見えていれば道を誤ることも無いでしょう、田村と同じく強打の捕手の触れ込みどおりは難しくも「最低でも2割3分」はいけると思いたいです。
来季は田村、佐藤都と鼎立に持ち込みたい、今季は割を食わされた感のある植田が強肩に加えて打撃が急成長しているためうかうかしていられません。
昨オフは中村、伏見、坂本らと自主トレをしましたが今オフはどうするか、そのあたりの心構えにも注目しています。
奮起せよ
【オリオン村査定】 2400万円 → 2160万円(▼10%)
高卒2年目野手としては清原を超える史上最高額に、高級ブランドを身に纏って「舐めている」と佐々木朗にからかわれた松川です。
球団がかなり推しているっぽいですがさすがに減俸は避けられず、もうちょっと踏みこもうかとも思いましたがキリのいい10%ダウンとしました。
来季も体たらくとなれば大減俸もありえるだけに踏み止まる、どころか5000万円を狙えるぐらいに奮起せよ、期待しています。