このままだと今オフの肩叩きもあっておかしくないと思っていた東妻が、今やリリーフ陣に欠かせない存在となっています。
今日も1点差に迫られた六回二死一三塁で売り出し中の細川を4球で三振に切って取って、地元開催であればお立ち台に呼ばれたでしょう。
東妻と言えばストレートに力がありながらもコントロールに難があって、それでいてコーナーを狙ってカウントを悪くした挙げ句に歩かせる、狙い打ちされるという悪循環がずっと続いていたものが、ストレートや三振へのこだわりは一昨年あたりから減ってきたように感じていましたが今季は無駄なボール球が激減です。
超高速クイックがどうして制球力アップに貢献しているのかがメカニカル的に理解できず、ためが無くなって見た目の数値がそのままでも球威に影響が無いわけもなく、しかしタイミングが合わせづらくなったことでそのマイナスを上回る利益が舞い込んでいるのかもしれません。
種市が春先みたく球数の多いピッチングとなってそれはそれで9奪三振とらしさがあったもののしかし六回を投げきれず波乱になりかねなかっただけに、とにかくあそこを結果的にではなく一人でピシャリと抑えたのが大きかった、自分的には今日のMVPは文句無く東妻です。
勝利の方程式!
東妻が繋いだ流れをペルドモ、澤村、益田のリレーで1点差を守り切りました。
ペルドモは例によって走者を背負うも後続を断って澤村も然り、四番で始まる最終回は益田が三者凡退で200セーブにリーチです。
昇格して即あそこで使うのは一軍帯同で調整をしていて「調子がいいから上がってきたのですぐに使う」とはまた違った意味合いでそれだけ澤村という名前が重いと思われ、実際問題として防御率が6点台半ばとお話にならないのですが打たれるときは常に複数失点と思い切りのよいクラッシャー澤村も20試合で失点は5試合と3/4は抑えているわけで、その確率が高いか低いかはさておき今日は抑えてくれる日だったようです。
バンテリンドームで中日相手であれば力負けは無いだろうとばかりにストレートでガンガン押して走者を背負えば一転してスプリットの連投と佐藤都のリードも里崎かよとまた極端でしたが、一球速報を見る限りではゾーンにボールが集まっていたのが火傷をしなかった理由の一つなのでしょう。
コーラック、要る?
打線は10安打を浴びせながらも僅かに2得点、もどかしさ爆発です。
二回に安田のスタンドインにはならなかったツーベースに岡の先制タイムリーまではスムーズでしたがその岡が盗塁死をして連続四球はあれど種市なら仕方なし、しかし四回はまた安田からの三連打で満塁も佐藤都が外野に運べずまた種市で終わってDHの無い野球に翻弄されました。
そんな展開だっただけに五回に藤原のツーベースで無死二塁になぜ藤岡に送らせなかったんだろう、もちろんまた外野まで飛ばせなかったかもしれませんがバッテリーミスでも点になる状況を作れば違った展開になったかもしれず、クリーンアップにバントをさせるのにクリーンアップの前にさせない不思議さです。
そこは山口が高めに入った甘いストレートを逃さずにライト前に運んで事なきを得ましたが、とどめは八回の無死二三塁からの連続走塁死でした。
中村奨、安田の走塁は積極的できっと問題は無かったのでしょう、そして相手も必死で外野フライを打つのも難しいのかもしれませんが安田も岡も低目のボールに手を出していてどうなんだろう、犠打犠飛というここまでリーグトップの小技で勝ってきたアイテムを発揮できずにロースコアでの勝利でした。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 10 | 0 |
中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 7 | 0 |
◆6月14日(水) 中日−千葉ロッテ2回戦(1勝1敗、18時、バンテリンドーム、25,310人)
▽勝 種市 10試合4勝2敗
▽S 益田 26試合1勝17S
▽敗 涌井 11試合2勝7敗
▽バッテリー
千葉ロッテ 種市、東妻、ペルドモ、澤村、益田—佐藤都
中日 涌井、藤嶋、勝野、福—木下、石橋