横山が一つ階段を昇る

序盤の殴り合いで3-3のまま降雨ノーゲームとなった横浜を含めて、各球場とも競った試合でシンプルに野球として面白い一日でした。
名古屋は小島が特異値だっただけで二戦目以降は予想どおりのロースコアゲームは今日に延長12回での引き分けで、貧打の痛み分けといったところでしょう。
それにしても吉井監督の徹底ぶりには毎度のように驚かされて、最後に横山でいくとは思ってもいませんでした。
まだ今週の3試合目でしかないため勝利の方程式はリードしている場面のみ、と考えていたのかそれでも西村、坂本を突っ込んで負けられない試合だっただけに益田、ではなく横山にはいい経験になったはず、相手が中日なのを差し引くにしても確実に一つ階段を昇った14球です。
静かだった中盤から一転して両チームとも塁上を賑わした終盤、そして延長戦はあと一本が出ないのはこちらも同じでしたがバントをミスったり再三再四の逸機は中日の方が多かったと考えれば負けなくてよかったと、ソフトバンクもオリックスも逆転勝ちだっただけにそこは痛くはあれまだ首位をキープしています。

投手、皆頑張る

ただ美馬としては勝ちたかった試合でした。
弱竜打線ではあっても今季最長の7回を4安打1失点のHQSは充分に仕事をしてくれました、三回に先頭の柳を歩かせたのは身から出た錆ですが池田のファンブルなどもあっての無死満塁の大ピンチに突発性炎上症候群を発症することなく内野ゴロの間の1失点だけに抑えた粘りは見事、四回以降は危なげなかったです。
先日の失点で心機一転、なのか髭を剃った西村は22試合に向けてまた一歩を踏み出し、不運なヒットに転けてしまった岩下も一死満塁に加藤翔に外野フライを許さず中日としてはここが勝ちきれなかった一番のポイントでしょう、茶谷がやらかした坂本が左打者に無類の強さを見せれば四球癖がもたげた東妻はちょっと意味不明の味谷を手玉に安田茶谷の好守にも助けられて、とにかく投手が皆頑張ってくれました、そして横山の締めくくりで黒木コーチは大満足だったでしょう。

代走がなぁ・・・

打線は難敵柳にいきなり先制でいけちゃう?なんて思ったのもつかの間で、続けて先頭打者の出塁をゲッツーで潰して九回のエラー絡みまでチャンスらしいチャンスも無くどうにもならない、その九回も満塁まで攻め立てましたがビールがぶら下がっていない角中がゴロって終わりました。
左打ちだったのね、の美馬がヒットを打って藤原の強攻は普段からベースランニングをしていない投手となればバントは難しかったか、そこはいいとしてもここのところ気になっている代走の起用法は山口に和田がどうにも引っ掛かって、これが勝ち越しの走者であればまだ分かりますがそうではなくそして延長戦を視野に入れればまだ打席が回ってくるだけにどうよ、守りも視野に入れた天秤にしても一振りで決められる希少な存在だけに残念すぎます。
和田に走らせて守りづらくするという意図を優先したのか、これがセカンドベース際の打球で内野安打での得点になれば万々歳でしたがそうは上手くいきません。
明日は作戦面も含めて今季はダメダメな濱口を攻略できるのか左腕というだけで軍門に降るのか、ちなみに直近の対戦は一昨年に5回3安打2失点で白星献上です。

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千葉ロッテ 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 7 2
中日 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 6 2

◆6月15日(木) 中日−千葉ロッテ3回戦(1勝1敗1分、18時、バンテリンドーム、23,954人)

▽バッテリー
千葉ロッテ 美馬、西村、岩下、坂本、東妻、横山—田村、佐藤都
中日 柳、マルティネス、清水、祖父江—石橋、加藤匠、味谷

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