二つの決断

バカ高いダイナミックプライシングでも埋まるスタンドに球団史上最多動員数を更新して、そんな試合にギリギリで勝ててホッとしました。
楽天が逃げ切ってソフトバンクは1点ビハインドから2本のソロでサヨナラ勝ちをして、負けていれば一人負けだっただけになおさらです。
そんな薄氷の勝利は吉井監督の二つの決断、継投と代打がもたらしました。
益田が先頭にヒットを打たれて送られて、そこから9球連続ボールのところでの交代は球界でも珍しくおそらく本人も初であろう打者の途中での交代です。
今月にイニング途中での交代一死も取れずの交代とありましたが、まるで三部作でかつ締めくくるかのようなツーボールでの降板となりました。
前回にはどこに向いたものかは定かではありませんが怒りの挙動がありましたが今日は悔しさなのか情けなさなのかリリーフカーを待っているときにうつむいて涙を堪えるような表情でベンチに戻って目頭を押さえて、ストライクは入らないし止めて欲しかったであろう暴投もあって精神的にきつかったのでしょう。
そして今日にツーランを放っている角中に代打石川慎はこれはままあるシーンですが「角さんのとこに行くときは特にヤメてくれよ」ながらも見事に決めて、簡単に追い込まれてもらしく右中間に前進守備でなければどうかという打球ではありましたが、坂本とともに益田を救いました。

MVPは坂本

そう、この試合のMVPは自分的には坂本です。
ただでさえ満塁のピンチでマウンドに登るのは激しくきついのにツーボールからのスタート、制球に不安がある坂本には相当なプレッシャーだったでしょう。
しかしそこから連続奪三振はスリーワンで「あっ」と押し出しを覚悟したボール球に鈴木が手を出してくれた、これが左対左のアドバンテージなのでしょうが、そんな僥倖があったにしても次は完璧なストレートで仕留めて外崎には右に代えるかとも思いましたがこちらもねじ伏せました。
そんな活躍でもお立ち台に呼ばれなかったのはきっと益田への配慮でしょう、そうでなければ間違いなくヒーローの一人です。
そして中森が正真正銘、と言うのもあれですがプロ初勝利は勝ち越し点を奪われた直後に引っくり返してもらっての棚ぼただっただけに三者凡退に切って取っての勝利に胸を張ってよし、勝ち負けも五分に戻して先発推しではありますが今はとにかく経験値のアップが最優先です。

ありがとう元山賊たち

なかなかキャリアハイに届かない西野は5試合続けての足踏み、しかし今日は打線に感謝でしょう。
投げた瞬間にボールになるのが多くて渋い表情に首を傾げて思いどおりに投げられず、守りに足を引っ張られたにせよ6回8安打2四球は西野として乱調でした。
もっとカーブを使えばいいのに、と常に思っているのはさておき田村の離脱で佐藤都のバッテリーとなった影響なのかここのところ冴えていたフォークではなくスライダーメインで、途中でフォークを増やして正解、せっかくいるのですから次は松川と組ませてみたくもあります。
とにもかくにも六回の西野、八回のペルドモ、そして九回とことごとく満塁を潰してくれた元山賊たちありがとう、西武ファンが他人の気がしません。
不安があるとすれば102球の西野の不調が種市の右肘炎症があっただけに肩肘に起因したものではありませんように、ただただひたすらそれを願います。

角中がキャリアハイ

やたらぶつかる平良に今日は打線が頑張りました。
ともに対戦打率が5割超の角中、茶谷を起用して茶谷は機能せずも角中はキャリアハイの同点ツーランを放って、打たれた平良がまたかよと苦笑いです。
茶谷は代わった平井にも三振を喫して三打席連続三振も十回に勝ち越しのきっかけとなるヒットで明日はどうする、欠場の中村奨も平良には3割超えに2発でそれでも外したのは不調を極めていることでようやくであれば茶谷のはずでさらに隅田には今季ノーヒット、とは言え和田の扱いを見れば油断はできません。
同点タイムリーの荻野は守りでも魅せてしかし石川慎に救われましたが痛いバントミスがあって、岡もタイムリーがありながらも失点には繋がらずもお手玉があって、マッチポンプと言いますかポンプマッチと言いますか、残り試合はこういったミスが致命傷にもなるだけに引き締めていきましょう。
両助っ人はポランコがチャンスで力みまくってか当たり損ねが目立ちブロッソーは確変が終わってしまったのであればしんどい、安田は一人だけ浦和に残留です。
ところで余裕でホームインだった山口の進路を妨げた柘植、邪魔だよ、そのうちに47か30か27を背負うことになるかもしれません。

にほんブログ村 野球ブログ 千葉ロッテマリーンズへ
明日への活力に!

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
西武 0 3 0 1 0 0 0 0 0 0 4 11 0
千葉ロッテ 0 1 2 1 0 0 0 0 0 1X 5 8 2

◆9月30日(土) 千葉ロッテ−西武22回戦(ロッテ14勝8敗、18時、ZOZOマリン、23,421人)
▽勝 中森 11試合2勝2敗
▽敗 水上 23試合2敗1S
▽本塁打 角中9号(平良)

▽バッテリー
千葉ロッテ 西野、澤田、ペルドモ、益田、坂本、中森—佐藤都
西武 平良、平井、田村、クリスキー、水上、佐藤隼—柘植、古賀

© 2007 オリオン村