先日の完封勝利みたいなものはありますがトータルで突き抜けてって感じではないものの、安定という意味で際立っている小島です。
しっかりと試合を作って一人で投げきって9回5安打1失点での完投勝利は3年ぶりの無四球で小宮山、大谷のイメージが影響しているのかなぜかコントロールがよいと評されていますが実際はそうでもなく、それでいてコースを狙いすぎて自滅するケースもままありました。
「ストライクからボールのゾーンで振らせるだけの勝負にならないでゾーン内でしっかり勝負できている」という心境の変化が功を奏してそれが攻めのピッチングにも繋がっているような、一昨年の不幸で大きく負け越していましたが徐々に取り戻して通算の借金返済まであと1つです。
本人のコメントもあって序盤の不安定から中盤以降に立ち直った的な報じられ方もしていますがその序盤もさして悪かったわけでもなくこの試合でやたら打たれた石原に浴びた一発の直後にやや揺らいだぐらいで、ウエストしても走られるなんてのがありながら無難にまとめたのはさすがです。
期待していたとおりに今江監督らがロッテイズムを注入してくれたのか大勝の後に沈黙の連敗、そして早打ちとまるで紅白戦で、昨日今日は鴎組の勝ち、ともあれカード勝ち越しを「エース」で決めて幕張の仇を仙台で討って、明日の種市にもそろそろ目を覚ましてもらいましょう。
対戦成績で負け越しているチームが上にいて勝ち越しているチームが下にいる、って分かりやすい構図だけに、お客さんの西武には負けられません。
走る、走る
打線は難敵岸から効率よく点を奪って小島を援護です。
珍しくもやたら先頭打者が出塁して得点圏に走者を進めてもう少し早く岸を引きずり降ろしたくはあったものの、立ち上がりに攻め立てながらも攻めきれずにいつのまにかしてやられるというパターンがこれまでだっただけにそれは贅沢と言うものか、ここ何年かで岸の粘り腰が緩んでいるのにも助けられました。
攻撃としてはあまり走らない吉井野球が石原だからなのか積極的に三回に失敗した友杉が五回にリベンジして、七回には岡が、いずれも得点に結び付くこういう野球をやらないとなかなか点は入らず、特に七回の二死からのダメ押し点が小島の完投を後押ししたように思えます。
角中、神
そして角中が止まりません。
初回にきっちりと犠牲フライを打ち上げると五回にはタイムリー、驚異の4割をキープです。
キリのいい1300本目のヒットで目標の1500本安打はさすがにしんどいですがブログを始めたときからの唯一の生き残り、そろそろと思いつつもう数年が経ってまだまだ頑張ってくれそうで、立場をわきまえて若手を叱咤して頼もしいベテランぶりを見せてくれています。
懸念の守備もフェンス際の強さを見せて凡打での全力疾走も欠かさず、若手にはこういうところこそをよく見て学んでもらいたいです。
明暗
ともに岸と相性がいい中村奨と安田はともにスタメンで、しかし明暗が分かれました。
中村奨のマルチっていつ以来だろう、2本ともらしいバッティングでしたが先日にそれで上昇を期待しただけに次のカード次第でしょう。
一方で安田は4タコでとにかく固い、脇を締めすぎているように思えてバットが出てこずそれでいて結果を欲しがっているスイングに見えます。
井口監督もそうでしたが吉井監督も就任早々に安田をいじって扱いを間違えているとしか思えないのですがどうなんだろう、誉めて伸ばすタイプだと考えていますが周りが追い詰めてどんどんと小さくしてしまっている気がしてならず、このままだとつまらない選手で終わってしまわないかと恐怖します。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
千葉ロッテ | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 4 | 9 | 1 |
楽天 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0 |
◆5月5日(日) 楽天−千葉ロッテ9回戦(4勝4敗1分、13時、楽天モバイルパーク、25,039人)
▽勝 小島 6試合3勝3敗
▽敗 岸 5試合1勝3敗
▽本塁打 石原2号(小島)
▽バッテリー
千葉ロッテ 小島—佐藤
楽天 岸、弓削、西垣—石原