風は左から

僕の家の屋根は高く空を切っていないので、風は南からではなく左から吹きました。
10メートルを超える風は第二打席、第三打席の引っ張った打球が戻されたようにレフトに放り込むには中村剛のようなライナーでなければ難しく、しかしライト方向は左から吹く風が上手い具合に打球を乗せてくれることがあってソト、岡のそれもそんな感じです。
無風であれば逆に初回のそれが入らずに三回、五回が入ったかもしれず勘定としては微妙ですが、しかし先制ツーランの重みに勝るものはありません。
続けて打たれていた種市には大きなプレゼントになってソトにとっても外を攻められて苦しんでいたところで高めの失投にせよ逆方向へスタンドインは今後の配球に影響が出てくるかもしれず、四打席目は内を突かれてぶつけられましたし、いろいろな意味で大きな一発でした。

神、角中

そのソトのアーチを引き出したのは神、角中です。
昨季は16イニングで1点も奪えなかった難敵高橋に簡単に二死となってあっさり初回が終わるかと思いきや右中間を深々と破ってサードまでの激走はご老体にはきつかったでしょう、セカンドだとワンヒットでは得点にならないかもしれずバッテリーとすれば三塁まで行かれたのがかなりプレッシャーになったはずで、気になるのは五回に荻野に代わったことで守備固めには早すぎますし、ハムちゃんがどうこうではないよねと祈るばかりです。
二回は相手のエラーで追加点をもらって岡が追撃してまさか4点も高橋から取れるとは望外の喜びで、これで試合の主導権を握りました。
その後は均衡状態が続きましたが八回にこの人が邪魔をして終わったかとため息をついたところで山口が必死に走って内野安打で待望の追加点を、いや、さすがにコーチャーズボックスを出すぎでしょう、照れ隠しか弁慶を何度もさすって、ともあれ岡が叩き込んで以上終了です。
この中盤の中だるみがらしくはありましたが無死の走者を手堅く送ったのはよさげで、ソトの怠慢牽制死が無ければラッキーエイトではなくラッキーセブンになったかもしれませんし、弱っている獅子をきっちりムチ打つ野球になっていたように思います。

勝ったぞ、おー!

種市は7回3安打零封で今季初登板以来の白星です。
球数が多いのは毎度のことで六回で代えるかとも思いましたがその六回がさくっといったのが続投の理由であればメルセデスと真逆で、点差があったためそうでなくても続投だったかな、記念すべきすすけたようなイメージの新CHIBAユニの門出を飾りました。
風のおかげかいい感じにフォークが落ちていましたしボール先行でも歩かせそうで歩かせない種市であれば球数が増えてもさして不安ではなく、その風を意識して「できるだけ背中の方に重心を置いて」ってのがよかったのかも、前のめりのフォームがやや緩和されていたようにも思えます。
1本目のヒットはファールフライをポランコが捕り損なった後に浴びて2本目は流される打球を角中が必死に追うも届かず、実質的には1安打とは言い過ぎかもしれませんが早いイニングで援護点をもらってそれも4点ももらって、心理的な余裕もプラスに働いたのでしょう。

吏玖・・・

八回は澤村、4点でも恐怖感があってしかし鈴木や岩下を使うわけにもいかず、登板間隔としてもまあ妥当っちゃ妥当です。
いきなり歩かせて尻がもぞもぞしましたがこれが澤村、そう割り切って見守るのがお約束です。
さらに点差が開いて九回は菊地、もしそのままだったら益田だったのか国吉だったのか、明日を終えて二日空くことで益田だったかもしれません。
さておき菊地はいきなり中村剛に放り込まれてヒットを打たれてどうなることかと思いましたがゲッツーで凌いで、しかしそれも捉えられた打球で今季初登板かつ強風があったにせよ残念すぎる、風で変化球を制御できなかったってのは地元だけに言い訳になるはずもないです。
そのゲッツーは痛烈な打球を中村奨が処理しましたがあれはまあ仕方がないにして体の横でグラブ捌きによる、サードっぽくない危うさが常にあって強い打球で抜かれたこともありますしあれってどうなのよ、メジャーじゃそれが普通って話もあるようですがサードは止めてなんぼ、とにかく怖すぎます。
怖い外野陣に守備固めを出すのと同じくサードも安田を守備固めで出して欲しい、動体視力が落ちての打撃低迷であれば守備も似たようなものでしょう。

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◆5月6日(月) 千葉ロッテ−西武5回戦(ロッテ5勝、14時、ZOZOマリン、27,685人)
▽勝 種市 6試合2勝3敗
▽敗 高橋 4試合3敗
▽本塁打 ソト3号(高橋)、岡1号(中村祐)、中村剛4号(菊地)

▽バッテリー
千葉ロッテ 種市、澤村、菊地—田村
西武 高橋、ヤン、増田、中村祐—柘植、古賀

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