2024年通信簿 元ロッテ戦士たち

助っ人が流出したり現役ドラフトがあったりして、例年よりも多めの元ロッテ戦士たちです。
その中でもそもそも育成枠への契約変更が無いままに野球を断念したのが意外だった土居は実は故障だったらしく、それはそれで見切ったロッテもどうかとは思いますが、かれこれ3年越しで右肘の違和感、無理をして悪化という厳しい言い方をすればロッテな自覚の無さがその理由かもしれません。
ともあれ昨冬にトミージョン手術を受けて独立リーグ、地元の愛媛での復帰を目指しているとのこと、頑張ってください。
そして静岡とのファーム交流戦が台風の影響で3試合とも流れたのが残念で、気が付けば3人もいた元ロッテ戦士は1年も経たずに西川のみです。

やられちまったぜ

■ルイス・ペルドモ(ナショナルズ→ブルズ→オリックス)
28試合 1勝0敗4S 防御率0.64 28回 20被安打 1被本塁打 3与四球 0与死球 19奪三振 被打率.198

昨季のタイトルホルダーに相応しい成績でした。
シーズン途中での加入で分母が小さいですが中身としてはさらにパワーアップして、被弾の少なさ与四死球の少なさ、文句の付けようがありません。
失点は僅かに2点2試合でそのうちの1試合がロッテ戦だったのがせめてもの心の支え、しかしその試合を除けば4試合4ホールドと完璧にやられました。
またこのオフにメジャー復帰を目指すのかオスナと同じく諦めて大型契約に走るのか、何となく後者かな、そうなれば手強すぎます。

■ルイス・カスティーヨ(オリックス)
15試合 3勝5敗0S 防御率2.96 94回1/3 75被安打 5被本塁打 18与四球 2与死球 74奪三振 被打率.213

意外にも後半戦にほとんど出番をもらえませんでした。
8月以降は僅かに3試合で9月半ばに6失点で5回途中KOとなったのが最後の登板、被打率からしてもっと勝ててもいいはずがそうならなかったのは援護率2.34とロッテ時代と同じくこれはもう体質なのか、売りだったはずの制球力に陰りが見えたのも白星が遠かった原因でしょう。
それでもロッテは苦しめられて勝ち星こそ献上しませんでしたが打ち崩せそうで打ち崩せない3試合で防御率1.89は一番のお得意様、とは言え前半戦も中6日で続けて投げた試合はそれほど多くはなく助っ投としての物足りなさがあって、再契約は微妙かもしれません。
そうなってもし本人がNPBを望むのであれば声をかけて欲しい、三年目の飛躍がある漠とした予感があります。

メジャー復帰は成らず

■マイク・ブロッソー(ロイヤルズ→メッツ)
102試合 350打数 62得点 92安打 打率.263 9二塁打 0三塁打 15本塁打 44打点 2盗塁 40四死球 84三振

ロイヤルズ、メッツと渡り歩きましたが、メジャーには手が届きませんでした。
メッツの3Aでは300打席以上で.276、そして15発と昇格できそうな数字でしたがチームが地区3位ながらもワイルドカードに出場できるほどで戦力の穴が無かったのか、そのチームはドジャースとリーグ優勝決定戦を戦っていてしかしブロッソーは蚊帳の外です。
そしてこの成績だけを見ればNPBが興味を示しそうですがロッテでの醜態があって、まず間違いなくありえません。

哀しすぎる現実

■福田秀平(静岡)
W 58試合 156打数 11得点 27安打 打率.173 4二塁打 1三塁打 0本塁打 15打点 6盗塁 23四死球 38三振

おそらくはNPBへの未練ではなくやり残した感の解消が目的だったと思われる福田は、残念ながらそうはなれませんでした。
新興球団にしてもよくぞここまで出番をもらえたなと、身長にも満たない打率に長打も無く足が光ったぐらいでしかも二軍での数字となれば哀しすぎます。
そして8月早々に引退表明、それならばチームに残って指導者の道を歩むかと思えばそうでもなさそう、福岡に近寄っているような挙動が見られました。

■西川僚祐(静岡)
W 105試合 320打数 23得点 71安打 打率.222 21二塁打 2三塁打 7本塁打 33打点 0盗塁 30四死球 73三振

レギュラーに近い扱いながら、西川もパッとしませんでした。
前半戦に比べれば上向いて長打も増えましたがトータルでは他球団から声がかかるとは考えづらく、トライアウトに参加するのかな、それでも難しいでしょう。
東海大相模でスーパー1年生と騒がれましたが早熟だっただけなのか、同期の山村は四番を任されたりしましたが花開くには至らず1年先輩の遠藤は二軍で30盗塁もあっさりと肩を叩かれ、やはり同期で東海大に進学した諸隈や鵜沼もプロ志望届を提出できるレベルには至らず伸び悩みが半端ないです。

■谷川唯人(静岡)
W 10試合 20打数 0得点 4安打 打率.200 0二塁打 0三塁打 0本塁打 0打点 0盗塁 2四死球 7三振

5月に実質解雇となった谷川は、さすがに野球を続けられる状況では無いでしょう。
窃盗といった悪質さはありませんが人の命を脅かすという意味では危険極まりない行為でしたし、人として立ち直っていることを願わずにはいられません。

悲喜こもごも

■佐々木千隼(DeNA)
28試合 0勝1敗1S 防御率1.95 37回 30被安打 3被本塁打 17与四球 2与死球 28奪三振 被打率.219

二軍で好投しながらもなぜか序盤戦はあまりチャンスをもらえなかった佐々木は、中盤戦以降に存在感を示しました。
30試合近くで防御率1点台は上々でしょう、サヨナラ被弾で涙するシーンはありましたが復活を印象付けるこの一年です。
CSでも記事になるピッチングで明日に勝てばロッテでは経験できなかった日本シリーズでの登板はほぼ確実、そうなれば惜しい気もしますがきっと残っていても同じような活躍とはならなかったと思われ、リーグが合っていた、そう思うことにします。

■小沼健太(巨人)
 31試合 1勝2敗3S 防御率3.44 34回 34被安打 1被本塁打 8与四球 0与死球 20奪三振

故障で育成枠契約に切り替わった小沼は、二桁復帰どころか三軍のままで終わってしまいました。
三軍では31試合に投げていて手術した右足の状態に問題は無さそうで、しかしそのレベルでこの数字では戦力外通告も仕方がありません。
それでもまだ来季に27歳ですし育成枠であれば再契約、もしくはスタッフでもいい、ロッテに戻ってこないかと思っています。

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