2023年通信簿 元ロッテ戦士たち

来秋に開始が予定されている中東・南アジアのベースボール・ユナイテッドがドラフト会議を開催して、レアードが指名されたとのニュースがありました。
他にもNPB経験者のモヤや平田ら、メジャーで名を馳せたカノやサンドバルなど、4球団で総勢80人はそれで試合ができるのかと心配にもなりますがサッカーと同じくオイルマネーで待遇はよいのか、ショーケースってお披露目なのかな、来月に何らかのイベントがあるようです。
そもそもこの指名は無作為とも思えず希望者を募ったのか、そんなレアードはしかし調べた限りでは今季にどこぞでプレーした痕跡はありません。
そんなこんなで元ロッテ戦士たちの顔ぶれは中間報告と変わらず、頑張った人、ダメだった人、諸々でした。

さすがのオスナ

■山本大貴(ヤクルト)
42試合 2勝0敗0S 防御率2.55 35回1/3 32被安打 4被本塁打 13与四球 3与死球 26奪三振 被打率.252

後半戦にさらに尻上がりの勢いとなった山本はプロ初勝利、初ホールどなどキャリアハイで防御率も2点台半ば、数字だけをみれば坂本を上回る活躍でした。
ただチームが低迷したこともあっての抜擢の感があってこの実績を来季に繋げられるか、被打率はそこそこも与四死球が多くて被出塁率が3割を超えるだけにスタートダッシュに失敗するとヤバいかも、せっかく得たチャンスをがっちりとものにする来季としてもらいたいです。
調子が上がる前の数字ではありますが二軍では5点台後半の防御率だっただけに、どちらに転んでもおかしくない立場でもあります。

■成田翔(ヤクルト)
3試合 0勝0敗0S 防御率5.40 3回1/3 4被安打 0被本塁打 1与四球 2与死球 2奪三振 被打率.286

山本とは対照的に、成田は後半戦に登板を増やすことができませんでした。
二軍では37試合とそれなりに起用されましたが防御率5.15となれば苦しい、現役ドラフトによる加入だけに1年で見切られないかとも思いましたがこれ以上は無理と判断されたのでしょう、危惧していた戦力外通告で現時点での去就は未定となっています。

■ロベルト・オスナ(ソフトバンク)
49試合 3勝2敗26S 防御率0.92 49回 28被安打 3被本塁打 6与四球 0与死球 42奪三振 被打率.173

もうさすがとしか言い様がありません。
500万ドルだか6億5000万円だかに見合ったかどうかはチーム成績を考えればロッテファン的に首を傾げるところはありますが、ソフトバンクとすればノープロブレムでしょう、チームが勝てていればもっとセーブ数も増えてタイトルを狙えたかもしれません。
微妙に前年より数字を落としていたりもしますがそれでも凄い、退団も噂されますがバウアーとは違ってDVの過去が拭えたわけでもなく何だかんだで残留になりそう、4年40億なんて報道もあって来季以降も面倒な相手となってしまうのでしょう。
それでも防御率1.69に抑えられながらもロッテは打率.293に角中の劇的な代打逆転サヨナラアーチがあるなど健闘して、今後もそれでお願いします。

■エンニー・ロメロ(SSG)
なし

KBOのSSGと契約するも左肩違和感で1球も投げることなく5月に解雇されてしまったロメロは、結果的にリリースが正解でした。
しかし治癒したのかだましだましかは分かりませんがほんの数日前にドミニカのウィンターリーグに参加して先発、4回1/3を零封です。
故障癖が忌避されて頭からは無いかもしれませんが、当てが外れたチームにシーズン途中でのNPB復帰ってのはあるかもしれません。

■タイロン・ゲレーロ(バッツ→レッドデビルズ)
28試合 0勝4敗6S 防御率8.90 30回1/3 34被安打 3被本塁打 22与四球 0与死球 28奪三振

レッズと契約するもメジャー昇格は成らず3Aのバッツでプレー、しかし結果を残せずリリースされて移籍したメキシカンリーグのレッドデビルズでは防御率1点台とただ8試合しか投げていないため再びにリリースされたのかも、現在はメキシコのウィンターリーグで奮闘しているようです。
やはりNPBでの実績があるため緊急避難措置的なNPB復帰があるかも、とは贔屓目と言いますか願望と言いますか、そんなことを思ったりもしています。

■小沼健太(巨人)
E 19試合 2勝2敗0S 防御率1.83 19回2/3 17被安打 0被本塁打 5与四球 0与死球 12奪三振

それなりな期待はされていたのでしょうが、巨人での一軍登板はありませんでした。
しかし二軍では見事な数字で新しもの好きの原監督が使わなかったのが意外なぐらいに、ロッテに残っていれば終盤戦の助けになったでしょう。
体制が変わってどういった扱いとなるか、まだ20代半ばと若いだけにチャンスはあると思われます。
石川慎の大活躍で肩身が狭いかも、そうなってもらってはロッテ的に厳しくはあれど長い目で見れば小沼で正解だったと言われるよう頑張ってください。

福田光は尻すぼみ

■加藤匠馬(中日)
10試合 8打数 0得点 0安打 打率.000 0二塁打 0三塁打 0本塁打 0打点 0盗塁 0四死球 3三振 得点圏打率.000

中間報告から1ミリも上乗せできませんでした。
故障者続出で困っているってことで無償で返してあげたのに、宇佐見を獲るとか酷いよね、そんなところです。
もっともその宇佐見や石橋が復帰するまでに存在感を示せなかったのが現実なのでしょう、二軍でも1割台と打てないことに変わりなく守備、と言いますか肩でどう生き残っていくか、ドラフトで大学生か社会人の捕手を獲るようであればさらにしんどくなるかもしれません。

■西巻賢二(DeNA)
7試合 3打数 1得点 0安打 打率.000 0二塁打 0三塁打 0本塁打 0打点 0盗塁 0四死球 1三振 得点圏打率.000

西巻も中盤戦以降は一軍に呼ばれることはありませんでした。
二軍では100試合に出場して打席数でも一二を争うほどに、しかし2割5分台かつセカンド、サード、ショートに外野まで守って試合をやるため要員チックなのはロッテ晩年と変わらないようにも見えてどうなんだろう、こちらもドラフト次第で肩を叩かれる可能性もありそうです。

■アデイニー・エチェバリア(ダックス→ストームチェイサーズ)
74試合 272打数 47得点 71安打 打率.261 20二塁打 1三塁打 13本塁打 58打点 2盗塁 33四死球 56三振

ブレーブスとマイナー契約するも開幕前に解雇されて、独立リーグのロングアイランド・ダックスでの活躍でロイヤルズとマイナー契約、しかしメジャー昇格といかなかったのは141打席で6発24打点と破壊力を見せながらも.221と率が伸び悩んだのも理由の一つでしょう。
ウィンターリーグには参加していなさげで来季に35歳、ユニフォームを脱ぐことも充分にありそうです。
ただブロッソーを見ればエチェバリアの残留、もしくは再獲得でもよかったぐらい、最終盤の戦いにあのキャラが必要でもありました。

■福田光輝(日本ハム)
24試合 57打数 8得点 10安打 打率.175 3二塁打 0三塁打 2本塁打 7打点 0盗塁 5四死球 19三振 得点圏打率.308

プロ初アーチをかっ飛ばすなど一軍でクリーンアップを任されることもあった福田光は、後半戦は鎌ケ谷の主となってしまいました。
中村奨と自主トレをしていたときに「もう打つしかない」とはおそらく小川、友杉らを意識してのものだったと思われ、そういう意味では当初の活躍はその打撃でアピールして西村とwin-winになりそうで、その失速はこの数字では仕方ありませんが新庄監督に飽きられた感もあります。
二軍では200打席以上で5発、しかし2割5分台で中途半端感は否めず、捕手以外の全てを守ったのはどこか西巻にも似ている立ち位置にも見えます。
日本ハムは第一次戦力外通告が1人だけで福田光は第二次で生き残れるのか、生き残れたとしても現役ドラフトとなるかもしれません。

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