58 河村説人 投手 27歳 年俸1150万円
【2024年成績】 E 20試合 2勝2敗0S 防御率4.53 45回2/3 55被安打 9被本塁打 12与四球 0与死球 31奪三振
昨オフに掲げた「はたらく」はもちろん一軍でのそれを意識してのものだったでしょうが、しかし働けませんでした。
期限ギリギリに支配下選手登録をされるもお呼びはかからず、そしてそれに見合う成績でもなく、よって無駄に枠を埋めたことにもなります。
右尺骨神経前方移行術および右肘内側側副靭帯補強術、と何やら難しそうな手術からもう一年半ほどが経過して、途中経過としては常に順調とされていましたがズルズルと、大学で余計に1年を食っていることで大卒ながらもあっと言う間に30代が近付いてそろそろ余裕が無くなってきました。
土肥ロード
今か今かとその復帰が囁かれながらもなかなかそれが成らないのは、まさに土肥ロードです。
手術したオフに「経過は良好、キャッチボールを始めた」としていたものが翌年、つまり昨季は全休となってしまいました。
しかしようやく宮崎で復帰して好投して育成枠での再契約は形ばかり、大嶺や菅野らがそうだったように背番号をキープしないロッテが58をそのままにしたのは早期の支配下選手登録を想定したのだと思われ、その秋の好投もあり当然に開幕前にそうなるだろうと考えていた自分です。
ところがオープン戦はおろか練習試合でも投げることなく、二軍戦で投げ始めたものの間隔を空けながらの牛歩はまだリハビリの過程を思わせました。
結局は菅野も一軍でプレーすることなく終わってしまいましたし、一軍で使える目処が立ったからと昇格させて即起用するソフトバンクとは対照的にそう言えば松永もそうでした、枠の使い方が下手すぎる、二桁にするもそのまま二軍漬けが珍しくないのは球界でもロッテがピカイチです。
ストレートが戻らない
そのピッチングは開幕直後、夏前、閉幕間際と見ましたが、徐々に戻りつつはありました。
開幕直後はとにかく投げていることに喜んでふてぶてしさが健在だったのもそう、しかし夏前に戻らない球速に大丈夫かよと、それが閉幕間際には140キロ台半ばが出てしかしさほど長いイニング、球数とならないのは来季に向けて課題と言いますか不安です。
本人も「まだ40前半くらいしか出ていないので、遅くても40後半は投げたいなと。そこを目指してやっています」ともどかしさを感じていて、しかし宮崎での147キロに手応えが、それが再びの期待ハズレに終わらない来季であってくれよと願わずにはいられません。
リリーフも先発も経験している河村ですがこと来季は間隔を空けての先発が妥当でしょう、ベテラン枠で石川歩らと競うか期待枠で田中晴らと競うか、投げ抹消は故障前も慣れっこで今から考えるとその頃には既に具合が悪かったのでしょうが、そのあたりの調整に問題は無いはずです。
ちなみに大嶺、高濱、石川歩、菅野と三桁のサインを頑なに拒む中で、気軽にもらえた河村の123のサインは貴重な一枚です。
もう待てない
【オリオン村査定】 1150万円 → 1000万円 (▼13%)
昨オフもがっつりと削られましたし、手術して一年以上も経ったのもありキリのいいところまで落としました。
球団はもっとざっくりと20%超のダウン査定はこれ以上は待たないとの宣告にも思えて、来オフにどれだけベテランがユニフォームを脱ぐかにもよりますが枠が足りないこともあってかなり厳しい環境となるのは想像に難くなく、それを跳ね返すふてぶて二世が一軍でふてぶてする来季を信じて待ちます。