2024年通信簿 14 小島和哉

14 小島和哉 投手 28歳 年俸1億500万円

【2024年成績】 25試合 12勝10敗0S 防御率3.58 163回1/3 157被安打 15被本塁打 36与四球 7与死球 132奪三振 被打率.254

勝ち負けを除けばほぼほぼ昨季と同じ成績だった小島です。
4年連続の規定投球回到達は涌井以来で左腕だときっと成瀬まで遡らないといない、右左に関係なく堂々たるエースでしょう。
170イニング、防御率2点台の目標には届かず防御率に至っては昨季は僅差だったものが今季は大差で2年連続ブービーメーカーと二桁勝利ながらもかなり打たれたイメージがあって、それでもリーグ最多の5完投にチーム唯一の完封勝利は1-0で2018年の二木以来、左腕だと1996年のヒルマン以来28年ぶりという快挙です。
それ以外にも自己最多の12勝に球団記録を塗り替える対西武11連勝と記録尽くめでもあって、キャリアハイのシーズンとなりました。

抑えるけど打たれる

ピッチングとしてそこまでの変化は感じられませんでした。
球速は140キロ台半ばから後半も出てガンが信じられなくなる150キロ台もあって、コントロールもまずまず、コーナーを狙いすぎる悪癖が出なければ四球で崩れることも少ない、右打者には果敢に内を攻めて死球も厭わないスタイルは見ていて安心感があります。
しかしピッチングが安定しているかと問われれば実はそうでもなく抑えるときは抑えるけど打たれるときは歯止めが利かない、昨季もそうでしたがQSが全体の6割を超えながらも巨人戦の2回11失点など5失点以上の試合が4試合もあって二桁被安打も4試合、他の投手であればその前に代えるところが続投となったのが一因にしてもさしたる失点でなくても勝負どころで堪えきれなかったケースもあり、試合後に継投が遅れたと吉井監督が反省するコメントがままありました。
それでも3.62とそれほど援護率が高いわけでもないのにこれだけ勝てるわけで、メリハリがありすぎるのが中庸になれば最多勝も充分に狙えるでしょう。

被弾王

被弾が多いのも改善したいポイントです。
攻めのピッチングでの代償ではあってもリーグで二番目に多い15被弾はもちろんチーム最多で、5年連続の二桁被弾と宿痾でもあります。
以前ほど顕著ではないですが対右の.238に対して左打者に.280と不得手にしているのも相変わらずで、力感が増して長所が伸びる一方で短所はそのままに、どこか一本調子で試合の展開、状況に合わせてピッチングを変えることができないことで突発性炎上症候群を克服できないように思えてなりません。
そろそろ30代が近付いてこのスタイルに円熟味を加えたいところ、よほどでなければ三年連続の開幕投手は決まりでしょうしエースとしてチームを引っ張っていくには投げれば勝つ、ぐらいの印象を植え付ける来季であってもらいたく、そしてそれができる小島だと期待しています。

う、悩ましい

【オリオン村査定】 1億500万円 → 1億7000万円(△62%)

1億4000万円ぐらいかと考えていましたが西野が1億5000万円+出来高でそれより下はありえず、よってこの年俸としました。
佐々木が抜けて小島の機嫌を損ねるわけにはいきませんし、一足飛びの2億円もあるかもしれません。
数字に見合っているかは悩ましいですが各チームのエース級に見劣りしないとなると2億円でもおかしくはなく、チームメイトの2億円に比べれば高くはないです。

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