43 小島和哉 投手 24歳 年俸1700万円
【2020年成績】 20試合 7勝8敗0S 防御率3.73 113回1/3 106被安打 12被本塁打 47与四球 3与死球 83奪三振 被打率.254
東大を含む東京六大学を額面どおりには評価をしていないので小島にさして期待はしていなかったのですが、いい意味で期待を裏切ってくれています。
開幕から閉幕まで欠けることなくほぼ等間隔で先発ローテーションを守ったのは小島ただ一人ということだけでも貢献度は高いですし、昨季からあらゆる数字が改善をしていますのでルーキーイヤーがキャリアハイ、のお約束をあっさりとクリアしただけでも価値のある一年でした。
抜群の安定感があるわけではありませんが一定のレベルを維持できるのが小島の強みであり、左腕日照りが続くロッテで久しぶりの二桁を期待したいです。
まだ進化は続く
昨季に課題だった左打者を苦手にしていたところはとんとんまでになりましたから、そこにも進化が感じられます。
あれだけの先発をこなしながらも規定投球回に達しなかったのが小島の次の課題で、本人も投球回を増やすことが目標とは契約会見での言葉でした。
今季の最長イニングは7回で均してみれば6回に届くか届かないかでは中継ぎ陣への負担を考えれば誉められたものではなく、そのピッチングスタイルからコントロールが安定していると思い込んでいましたが実のところは大学のときから与四死球が少なくない小島は当然に球数が増えてしまいます。
一方で奪三振も多い方ですからスピードでねじ伏せるのとはまた違ったキレで勝負をする、そういうタイプの本格派と見るのが正しいのかもしれません。
そうなれば打たせてとるのではなく打たれないようコーナーを狙いすぎているようにも見えるのは必然なのでしょう、それであればもう少しそのキレのあるボールで内を突けば引き出しが増えるようにも思うのですが投げミスを怖がっているのは本人なのか捕手なのか、捕手による差は無いので本人なのでしょう。
またリードをしている展開で100球に至っていないのに六回で代えられたケースもあり、与四死球も含めた被出塁率が3割を大きく超えていることでベンチの信頼をもうひとつ得られていないというのもありそうで、「次の回を任せると言ってもらえる投手になる」とは冷静に自分を分析できていることになります。
自分が分かっていればどうすればいいかも考えられますので小島にはさらなる進化が期待できると、来季は二桁勝利と貯金ができるよう頑張ってください。
【オリオン村査定】 1700万円 → 3000万円(△76%)