2024年通信簿 1 藤原恭大

1 藤原恭大 外野手 24歳 年俸3200万円

【2024年成績】 74試合 231打数 30得点 67安打 打率.290 8二塁打 4三塁打 2本塁打 21打点 4盗塁 28四死球 39三振 得点圏打率.296

オープン戦で自打球を当てて右膝蓋骨骨折、いわゆるお皿を骨折してどうなるかとかと心配した藤原は、試合数や長打が他のシーズンに及ばずもトータルでは6年目にして最高のシーズンだったと言ってよいのではないかと、安定した打撃を見せてくれました。
月間MVPなど瞬間的に打ちまくることがあってもそれが長続きをせず終わってみればしょぼい数字なんてのがこれまででしたが、目論見よりは早めの5月下旬に打撃練習を始めるとその一ヶ月後には一軍に昇格して月間で一番に打てなかったのが.264と別人のようなヒットメーカーです。
打率はもちろんのこと出塁率もぐんと上げてこちらはキャリアハイ、大阪桐蔭勢の停滞の代表例として根尾とともに名前を挙げられていた藤原はもういません。

角中打法

出塁率が上がった最大の理由は角中打法、本人はそれに倣ったわけではなくあれこれ考えた末にそうなったと語っていましたが、確かにちょっと形は違う、どうあれそれで追い込まれてからはボールを長く見られるようになってファールで粘って四球が増えて三振が減って、いやらしい打者になりました。
石垣島では昨季までと同じく右足を上げてそれでもヒッチが少し小さくなっていて、しかしその後は上げたり下げたりで試行錯誤していたのか、最後に見たときはすり足と言いますか構えたところからつま先を起点に右足が反り返るような動きでよって見逃しのときに、とにかく気になっていたヒッチが無くなって、その進化形として腰をぐいっと落としてがに股のようなあのフォームに行き着いたのでしょう。
本人は長打意欲が強くて「ロッテの外野手、結構争いが激しいと思うので。来年(けがで離脱していた)高部さんも戻ってきたら、長打も打たないと出られないのかなって正直、感じます」「10本は絶対打たないといけない」と意気込んでいて、体質的に諦めたはずの増量も成功したようです。
それらと相まって角中打法で今季はまあその途中ですが極めれば来季にぐんと長打を増やせそうな予感があって、それは追い込まれても粘れる、逆方向に強い打球を打てるようになった自信が追い込まれる前の思い切りに、気兼ねなく足を上げてのフルスイングに繋がるのではないかと考えるからです。

目指せ三番

来季の目標はさらに数字を上げるのが第一ですが、型を完全にモノにするのが大事です。
昨季終盤には「グリップ部分が細すぎて扱うのが難しかった」と太いものに変更にするなど5年目にしてまだぐらついていて、身近に旅名人がいて反面教師としてくれ、向上心を忘れないのはよいことですが今はとにかく掴みかけたきっかけを本物に育て上げることこそが最優先でしょう。
そういう意味では30発とか大風呂敷を広げずに現実的な目標を掲げていたことで大丈夫だと思いたい、ホームランは10本台でも二塁打を30本以上で三番に座るのが藤原にとってのまず目指すべき地点だろうと、そのためのステップイヤーとなる来季であってくれよと願います。

大幅アップ

【オリオン村査定】 3200万円 → 4800万円(△50%)

内容はよかったですが全体数が足りないことで球団がどう査定するか、自分も悩んで1000万円アップぐらいが妥当かとも考えましたが安田とのバランスを考慮してこんな感じに、おそらく安田は大幅ダウンで藤原を下回るのではないかと、それを発奮材料にして二人でバチバチやってもらいたいです。
ちょっと上げすぎにも思えますがアップ査定の打者は数えるほどで、球団が目をかけていることもありもしかしたら5000万円に届くかもしれません。

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