2023年通信簿 49 本前郁也

49 本前郁也 投手 26歳 年俸1300万円

【2023年成績】 1試合 0勝0敗0S 防御率3.60 5回 4被安打 1被本塁打 4与四球 0与死球 5奪三振 被打率.222

もっと出番があってよかった本前です。
石垣島第三クールで別メニューとなって練習試合に登板できず、オープン戦の最後の最後に出番をもらうも3回5安打4失点では開幕二軍は仕方ありません。
しかし二軍で8試合に防御率1.59と好投を続けても一軍に呼ばれず、やっと6月になっての初一軍は5回2失点と試合を作るもそれで終わってしまいました。
そうこうしているうちに、さして内容がよいとも思えない美馬などを使っているうちに調子を落としてしまい、二軍でもトータルで防御率が4点台まで悪化して旬を逃した感があって、気の毒目に言えば上がれないことでのモチベーションダウン、厳しめに言えばそれを維持できなかった甘さでしょう。
やはり育成枠から這い上がってプロ初勝利を手にした佐藤奨があっさりと翌年に戦力外となりました。
先発の頭数をなかなか揃えられない状況は本前にとってチャンスであり、一方でピンチでもあり、生死のかかる2024年となります。

飛翔王そのままに

ピッチングの傾向はさして変わりませんでした。
僅か1試合5イニングながらもきっちりと放り込まれる飛翔王ぶりに与四球の多さ、このあたりがベンチの信頼を得られない最大の理由でしょう。
本人にも自覚があって「自分の長所である真っすぐを最後まで粘って使うことができなくて、結果、変化球で逃げてホームラン打たれるっていう」とは昨オフの契約更改でのコメントで、それを克服できたかと問われれば残念ながら否です。
二軍でも104回で9被弾は多い、ただ21与四球とこちらはそれほどでもないため結局はありがちな二軍の帝王、メンタルの問題が大きそうです。
まだ春先で調子がよかったときですが鎌ケ谷で見た本前はストレートは走っていましたし左打者の外への制球が抜群でスライダーとあとはカットボールか、あれぐらいの上から目線で一軍でも投げられれば充分にやれるはず、いつまでもくすぶってはいられません。

六席目を狙って

二軍で唯一の規定投球回到達ですから、土肥の例があるだけに確信はありませんが、ベンチの期待が全く無いわけでもないでしょう。
狙うところはまず一軍ローテの六席目、森らと争うことになると思われそのライバルが手術で出遅れるだけに本前には表現はあれですがチャンスです。
同郷同い年の河村が復帰すればこちらも好敵手になりそう、上から目線で負けてはいられません。

ケチケチするな

【オリオン村査定】 1300万円 → 1300万円 (±0%)

査定は現状維持としました。
甘いかとも思いましたが元々が高くないことに加えて旬を逃したのはベンチの責でもあり、それが理由です。
しかし球団は一軍での出場数が減ったことで100万円ダウン、こんなところでケチケチしている場合ではないでしょう。

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