2022年通信簿 49 本前郁也

49 本前郁也 投手 25歳 年俸670万円

【2022年成績】 12試合 3勝2敗0S 防御率4.66 56回 61被安打 14被本塁打 26与四球 2与死球 40奪三振 被打率.279

実質二年目のシーズンに目の覚めるようなピッチングがあったわけではありませんが、それでも順調な伸びを見せてくれました。
6回1失点、5回2失点で白黒付かずがそれぞれ2試合ありましたから打線の援護があればもう少し勝ち星は伸びたでしょうし、それなりに研究はされただろうと思われる中で防御率、被打率ともにほぼ横ばいだったのは前進と考えてよいのではないかと、先発候補として他球団にも名を覚えられたはずです。
とは言いながらもチーム内で確かな足場を作れたわけでもなく同じ育成枠出身左腕の佐藤奨の存在もあり、本前の勝負はまだまだこれからです。

特徴の無さが特徴

それほど上背は無いのにマウンド上で大きく見えるのが本前で、真っ向投げ下ろしでもないですし不思議な感じはあります。
ピッチングとしては140キロ台半ばも出るストレートにカットボール、スライダー、それにカーブやチェンジアップで緩急を付けるオーソドックスなスタイルはロッテの先発陣では異質ではあり、そのきれいなフォームとともに特徴の無さが特徴で武器になってもいるのでしょう。
コントロールもさほど悪い印象はありませんがまとまっているわけでもなく、しかし制球がままならないかと思えばコーナーぎりぎりにズバッと決まったりするのは打者としては面倒くさい相手でもありそう、その配球とともに捉えどころの無さが持ち味と言えば持ち味です。
もっとも裏を返せば決め球と言うほどのボールが無いだけに怖さが感じられないのかせっかくの緩急が機能せずに緩いボールを叩かれたりファールで粘られた挙げ句に歩かせてしまうケースがままあるのが課題でしょう、決め球を養うのか全体的なレベルアップか、来季に向けて考えていかなければなりません。

令和の飛翔王

それよりも致命的なのが被弾の多さで昨季も37回2/3で7被弾と多かったですが、今季はそれを上回るペースで14発を食らいました。
これはチーム最多でリーグでも上から5番目の多さは100イニング未満では唯一で、規定投球回に達した小島よりも多いのですからその飛翔王ぶりが際立ちます。
7試合目までは失点の全てが被弾と併殺の間によるものというタイムリーを許さない本前伝説を作り上げて、球質が軽いのかピッチングに怖さが無いため思い切り振られているのか、どうあれこれで規定投球回に達したら成瀬真っ青の数字になってしまいそうです。
また昨季も3割近く打たれた左打者には今季は3割を超えて、そして左腕ながらもあっさりと盗塁を許すなど左の特性を活かせていません。
それも見ようによっては伸びしろがたっぷりと言えなくもないので来季は100イニングを目標に、まず目指すは小島に次ぐ左腕二番手のポジションです。

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