2023年通信簿 4 藤岡裕大

4 藤岡裕大 内野手 30歳 年俸5000万円

【2023年成績】 93試合 310打数 34得点 86安打 打率.277 20二塁打 0三塁打 1本塁打 22打点 7盗塁 58四死球 66三振 得点圏打率.281

昨季はプロ最低の成績でかつ井口体制の崩壊は藤岡にとって終わりの始まりかと思いましたが、規定打席にこそ届きませんでしたがこと打撃面ではキャリアハイの数字はショートの負荷を考えれば見事、CSFinalでの奇跡の同点スリーランも素晴らしかったです。
オフにはずっと脇腹痛を抱えていたなんて御用記事があってそして実は肋骨骨折でしたってどうよ、何だそりゃ、それに加えて友杉と言いますかドラフトで即戦力ショートを吉井監督が希望したなんて話もあって、今季の藤岡のこの活躍を開幕前には想像だにできませんでした。
その友杉との併用は焦りと競争心、そして休養を与えていい感じに回って、さて来季はどうなるかどうするか、なかなかに楽しみなショートストップです。

強く叩けるようになった

オープン戦のちょっと前からチームに合流して2割8分台とまずまずの結果に開幕スタメンをゲットして、地元開幕カードでは4安打などグイッと前に出ましたが使い続けないのが吉井流、友杉がよさげだったのもありますが本人にはもどかしさのようなものがもちろんあったでしょう。
ショートへのこだわりは昨季と同じで「ショートでチャレンジして、ショートで出ることが一番」とは契約更改で力強く、ベンチもそこへの配慮はあって逆に言えばショートなら併用だぞと、そこにこだわらなければもうちょっと出番は増えていたかもしれません。
そのショートとしての守りは一昨年ほどではなくもそこそこだったような、無かったわけではありませんが十八番のスローイングミスもさして目立たず、源田には遠く及ばずもUZRもそれなりの数値になったのではないかと、派手さはありませんが無難なイメージはありました。
バッティングではドアスイングは変わらずもなでるようだった逆方向をしっかり叩けるようになって、それでいてレギュラーシーズンで1発だけってのが寂しいですが今季ぐらいの率と守りであればショートとして及第点、無理に長打を求めて崩れるよりはマシです。
もう少しは走れるんじゃないかとも思いますが30代に入ってこれまた無理に盗塁を狙うよりはベースランニングを積極的に、それで充分です。

輝けナルシスト

成績が伴わないときのそれは痛いだけですが、今季はナルシスト路線が映えました。
公式Twitterでは、広報の方ですが、これはもう数年前からネタになっていて定期的にアップされて、来季も気持ちよく見たいものです。
そんな来季はどうするんだろう、友杉は最終盤に疲れによるものか数字を落としてCSは藤岡の一人旅になって、しかしまだ完全に任せるのは怖さがあります。
こと守備では友杉だけではなく茶谷でも安心して見られますし、やはり尻を叩き続けねば、油断させてはダメになる藤岡でしょう。
数字的には出塁率を高くしたい、今季は調子がよかったこともあり四球が増えましたが、多かった二番をキープするためには4割台に乗せられればベストで、今季の3割8分台でも充分に立派ですがここは欲を出してボール球には手を出さない、あとは淡泊に思えるときがあるのをいかに減らしていくかです。

元にイロ

【オリオン村査定】 5000万円 → 6500万円 (△30%)

アップ査定は昨オフに下がった分を元に戻してちょっとイロを付けて、イロはあのCSFinalでの一発でのおまけです。
規定打席に達していないのに甘い気もしますが他球団を見ればこれぐらいはチームとしてあってよいかと、ただここがベースとなると相応のものが求められるわけで件の出塁率なりショートの守りなりで結果を示してもらいたい、そうすればもう一段上の年俸があちらからやってきます。

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