24 東妻勇輔 投手 27歳 年俸1700万円
【2023年成績】 36試合 0勝1敗0S 防御率2.91 34回 29被安打 3被本塁打 12与四球 1与死球 28奪三振 被打率.238
今季の活躍は申し訳ないながらも想定外でした。
逆に暗黒のドラ2に名を連ねて消えていく、そうでなくても現役ドラフトの候補になると思っていたのが正直なところです。
それがほぼキャリアハイの数字を残して同郷の吉井監督に引っ張られての台頭が再びに、「吉井不在」での凋落から見事に立ち直りました。
クイックが冴える
かと言って吉井監督の贔屓があったわけではなく、ピッチングフォームを変えたことが功を奏しました。
サブロー二軍監督の助言によるものらしく、打者目線でタイミングを合わせづらいとの分かりやすい目的でかつそのイメージはありませんでしたが本人がクイックを得意としていたことですんなり入れたっぽい、山本の影響か球界に増えつつあるクイック導入の先駆けでもあります。
本人に自覚があるとおりそうすればどうしても球速が落ちるはずでしかし平均球速が落ちているにしても言うほどでもない、しかも目に見えて与四球が減ったわけではありませんが明らかなボール球やコントロールに苦しむ姿が減った不思議さよ、メカニズム的には理解に苦しむ変貌です。
イニング途中での起用が多かったのはベンチの信頼によるもので昨季とはもう別人、ちぎっては投げのスタイルが嫌いではなかったためコンパクトになったフォームが心情的には微妙ではあれ、ちぎっては打たれるよりいいのは言うままでもありません。
これまた同郷の西村との邂逅も好影響の一つの要因だと考えていて、あのおちゃらけたキャラクターに引っ張られる形でよさが引き出されているように思います。
来季が勝負
フォーム変更は一軍昇格直前となれば4月下旬、まだ1シーズンを乗り切ったわけではありません。
7月には1点台までいった防御率は8月に5.06、9月には13.50と炎上が続いて3点台まで落ちてしまい、それまでタイミングが合わないことで手を出してもらえていたボールくさいコースを見極められてゾーン勝負をせざるを得なかった、防御率とは反比例した与四球の減少にそう思えてしまいます。
しかしゾーン勝負こそが東妻の生きる道でもありクイックによるガンでは分からない球威の衰えをどうカバーしていくか、左打者対策とともに課題となります。
大幅昇給!
【オリオン村査定】 1700万円 → 2700万円 (△59%)
昨オフに想像以上のダウンを食らったため、それを取り戻すアップとしてみました。
ところが球団はそれを超える3000万円と大盤振る舞いにも思えるのですが残した数字からすれば妥当か、これも黒字の影響かもしれません。
やれば上がるのは高いモチベーションに繋がるでしょう、来年の今ごろはハーフミリオンダラーになれるよう頑張ってください。