2023年通信簿 23 三木亮

23 三木亮 内野手 32歳 年俸2100万円

【2023年成績】 E 64試合 157打数 12得点 33安打 打率.210 8二塁打 0三塁打 3本塁打 19打点 0盗塁 21四死球 38三振

ユーティリティとして重宝された三木ですが、これまで塀内や早坂らがそうだったようにオンリーワンになれなかった悲哀であっさりと終焉です。
プロ10年目の節目に初の一軍未出場で引退を決断したのはチーム内で居場所を見付けられない自覚があったのか、それでもそれなりに他球団のニーズがあるのではと戦力外通告かと思っていて、このクラスであれば自前で何とかなってしまうのが現実なのかもしれません。
盛り上げ番長として井口ロッテでは評価されていましたが吉井監督は大下でさえあっさり二軍に落とすなどそういった役割を求めていなさげだったのも三木にとっては逆風だったような、主力としての一軍ではないにいしても二軍でこの数字であれば声がかからなかったのも仕方がなかったと思います。
引き立て役に徹した晩年でしたが最後に主役となれたのがいい思い出になったでしょう、次は指導者としてチームの下支えです。

手術での出遅れ

昨秋の左膝半月板損傷に対する関節鏡視下半月板切除術は実戦復帰まで3ヶ月程度の目論見で、しかし復帰はずれこんでの5月下旬でした。
そもそも契約更改の席で6月ごろから「ずっと痛くて。だましだましプレーしていた」ってどうよ、ここ数年の故障者の多さは順天堂大医学部との提携による早期発見だと思い込もうとしていますが、しかしこの三木のケースにはクエスチョンマークが飛び交います。
もちろん本人の問題も大きく、しかし立ち位置として口が裂けても言えないとの考えも分かって、よって手術はよほど追い込まれてのものだったのでしょう。
鎌ケ谷で何度か見ましたが手術の影響を感じさせる動きの鈍さは無く、二軍でも内野の全てを守るなどユーティリティ三木は健在でした。
しかし茶谷の台頭で一軍で三木の不在が気にならなかったのも正直なところで、三木がいれば、三木でなければ、の声も聞こえてこなかった今季です。

指導者として

戦力外通告は避けられないと考えていましたがトレードなり現役ドラフトなり、ただのクビでも贔屓目ではあれ獲ってくれるところがあるかと思いつつも、本人にはあるいは見た目とは違って左膝は本調子でなかったのか、それとも二軍での数字と一軍の状況で諦めたのか、スパッと引退を選びました。
江村とともにコーチ就任とのことで、現スタッフはほぼ残留と報じられていることで松永コーチと同じく育成担当が濃厚です。
金田、勝又と育て甲斐のある若手がいて松石も内野手に転向するらしく、三木コーチには腕のふるいどころは存分にあります。

未練はあるけど悔いは無い

【オリオン村査定】 2100万円 → 戦力外通告 ※10/31に引退表明

ドラフト前からロッテの指名が噂されてそのとおりになって、城西大に代わる上武大ラインともされた三木はファンフェスタで引退セレモニーがあって、そこで先輩の加藤に花束をもらって、未練はあるけど悔いは無い、そんな複雑な心境を物語る言葉を残して選手としてのプロ野球人生を終えました。
今後は未練も悔いも無く終われる選手を育てる立場として頑張ってください、地味ですが重要な仕事です。

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