2023年通信簿 15 美馬学

15 美馬学 投手 37歳 年俸1億4000万円

【2023年成績】 28試合 3勝9敗0S 防御率4.76 98回1/3 106被安打 13被本塁打 32与四球 3与死球 67奪三振 被打率.275

37歳でこれだけ投げたのは凄くはあれど、内容が伴いませんでした。
オープン戦で4試合13回2/3で20被安打に2発を食らって防御率8.56にイヤな予感しかありませんでしたが、それでも開幕ローテでしかし2試合2敗は防御率7.56と箸にも棒にもかからないピッチングでさくっと抹消されて、半月で復帰するもまた五回も保たずにKOされて無期限の放牧です。
交流戦の終盤に戻ってきて以降は投げ抹消など間隔を空けての起用となりましたが調子は上がらず、昨秋のような活躍に「天高く美馬肥ゆる秋」のタイトルを用意するも不発で唯一の2点台の防御率だった9月も2勝2敗と勝ち星には恵まれず、最初から最後まで苦しいシーズンとなってしまいました。

衰えを隠せず

言うほどに顕著な衰えが見えたわけではなく、逆に言えばじわっと全体的な衰えがきていると思われます。
同じ140キロ台半ばのストレートでも弾き返されて、際どいコースを見極められて、打席に立つ打者には分かりやすかったのかもしれません。
ストレートにスライダー、フォークを軸にカットボール、カーブ、シュート、チェンジアップと多彩な変化球を交えるスタイルにさしたる変化は感じられず、それでいて突発性炎上症候群は相変わらずに、ベンチとしては使いづらい、代えづらい投手の一人です。
味方のリードをのらりくらりと守るのが美馬の真骨頂ですがなかなかその援護が得られず、それで力んだわけでもないでしょうが立ち上がりから満遍なく失点してかつ四回での失点が最多となるとそりゃ勝ち星を手に入れるのは困難なわけで、このあたりに年齢を感じてしまいます。
昨季の松川ではなく大半を田村と組みましたが松川と組んだ3試合でも打ち込まれましたし、捕手のリードがどうでは無いでしょう。

40代を目指して

それならば短いイニングで、といったタイプでもなく、来季も基本は先発でいくと思われます。
苦しい台所事情ではありますが五回を投げきるのがしんどい美馬にどれほどのチャンスが与えられるのか、今春のような出足であれば浦和に軟禁される可能性はもちろんあって、若手に負けないスタートダッシュを、オープン戦で目に見える数字を残すのが必須でしょう。
40代の投手は和田や石川などがいてそこに美馬が名を連ねることができるか、あと3年、そのためにも契約が切れる来季が正念場です。

複数年・・・

【オリオン村査定】 1億4000万円 → 1億4000万円 (±0%) ※2年契約2年目

昨季は二桁勝利に2点台の防御率だったことで昇給はともかくとして、まさか37歳のシーズンから複数年契約とは思っていませんでした。
結果的には裏目に出て年俸変動制でなければ3勝の投手に1億4000万円、そうでなければ20%ダウンが妥当なところです。
年俸に見合う活躍をしてくれとしか言い様がなく、浦和で投げるにはあまりに高すぎで、それこそベンチ入りの他の投手を全て合わせても届きません。

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