38 高部瑛斗 外野手 27歳 年俸2800万円
【2024年成績】 76試合 260打数 37得点 78安打 打率.300 12二塁打 3三塁打 1本塁打 23打点 10盗塁 20四死球 43三振 得点圏打率.333
度重なる故障での一軍不出場から華麗なる復活を遂げて、再び消えました。
規定打席にはるかに届かなかったことでキャリアハイとは言い難いですがこと打撃では密度のあった今季だけに、残念すぎます。
9月下旬に右膝二分膝蓋骨骨片切除術および右大腿外骨腫切除術で開幕に間に合うかどうか、そうでなくても岡、藤原が好調を維持する中で山本に台頭の兆し、西川の獲得と復帰さえすればレギュラーが約束されている状況ではなくなって焦らず急げ、スタートラインに戻った感もある高部です。
鬼のように打ちまくる
痛めていた右肩周りは春の時点では完調ではなく、練習試合にほぼ出場するも全てがDHでした。
その練習試合に1割台と湿ってオープン戦では10打席しか与えられず、そして1本のヒットも打てずに開幕一軍を逃します。
二軍では3月下旬にようやく守り始めてしかし打撃は低調なままで鎌ケ谷で見たときにはまともにバットに当たらずこりゃダメだなと、今季も厳しい、それが2割ちょいでしかないのに一軍に引っ張り上げられるとあれよあれよと打ちまくるのですから野球は難しいです。
まずは代走での出場でしたが初打席でツーベースを放って、その後は全欠だった昨季の鬱憤を晴らすかのように5月は.294、6月は.307、7月は.405で月間MVPを獲得するなど勢いは留まるところを知らずどこまでいくのか、打ち出の小槌のようなバッティングに惚れ惚れとさせられました。
元々が左腕が不得手ではなかったですが一時は4割を超えて終わってみても.343と素晴らしい、これは右肩が開かずに引き付けてシャープに振り抜けているからでしょうし逆方向にも強い打球を打てていて、それでいて体勢を崩されながらもしぶといバットコントロールを兼ね備えます。
規定打席に届くか届かないか、首位打者争いに加われるのではないかと期待はうなぎ登り、そんなときに好事魔多しです。
スペになるなよ
8月に入って右膝の痛みを訴えて水が溜まって曲げられなくなって、ぽつぽつと欠場が増え始めます。
それでも無理に出場をしたのが悪かったかその8月は1割台に落ち込んで、さらには盗塁の際にまた右膝を痛めるという追い打ちとなりました。
トドメは守りで、ダイビングキャッチで着地の際に左手首を強打して診断結果は左手関節の捻挫、それで今季終了です。
術後のベッドの写真は公式Twitterだったかさりげなく左手にも包帯を巻いていて、発表にはありませんが左手首にも何らかの処置をしたのかもしれません。
とりあえずファン感謝デーには姿を見せて歩くのには問題が無い状態にはなっているっぽいですが、5月に昇格するちょっと前に「ほぼ痛みなくできている」って、ほぼって何だよ、昨春にあれだけ無理をさせて長引いたのに今夏もそう、こと高部には何度も轍を踏ませまくる吉井監督だけに来季も心配です。
藤原と同じ
【オリオン村査定】 2800万円 → 4200万円 （△50%）
完全なレギュラーとしての今季ではありませんでしたが無理をさせた、アクシデントがあったこともあり、同程度の数字だった藤原と同じ1.5倍としました。
上げすぎかとも思った藤原がそのとおりとなったことで、高部にも近しい査定をする球団ではないかと思います。
この年俸であれば控えなんてありえないわけで、来季も躍動する高部であってくれよと願います。
