2023年通信簿 38 高部瑛斗

38 高部瑛斗 外野手 26歳 年俸3500万円

【2023年成績】 E 17試合 61打数 5得点 20安打 打率.328 1二塁打 1三塁打 1本塁打 6打点 4盗塁 6四死球 8三振

実質二年目のジンクスに越えなければならない壁が高いだろうとは思っていましたが、まさかの一軍未出場です。
前年のタイトルホルダーのそれって過去にあるのか、記録大好きニッカンが触れていないことで無い話でもないのかもしれません。
どうあれ誤算すぎて逆にここまで突き抜ければ清々しくあったりもして、いや、故障が原因ではあれ復帰のタイミングを間違えるなど迷走した挙げ句の手術によるものですから乾いた笑い、静かな怒りといったところか、来季は期待はしても計算ができないに逆戻りとなりました。

まさに迷走

呼ばれるうちが華ではあれどオフに逃走してみたりあれこれ出演しまくって、結果がこうなってしまえば体調維持も含めての緩みと言われても仕方なし、そうなると球団広報Twitterが報じる小島やら変顔コンビやら、メインがラジオってのがロッテらしいですが気にならないわけではありません。
さておき高部に明確な緩みがあったかと問われれば精神論ではありますが滝行を敢行したり、「『あの時だけだったな』と言われないように、しっかりやりたい」「最多安打、首位打者を目指してやっていきたい」と自覚、認識はあって、しかし空回りです。
石垣島では別メニューにならずも本島への移動に外れての残留が地獄の一丁目、肩の不安が伝えられて侍ジャパンのサポートメンバーからも外れました。
そして右肩甲下筋肉離れで全治4~6週間、開幕に間に合わないことが確定も本人が焦ったのか周りの判断か、オープン戦の最後にDHで出場するも11打数1安打ではどうにもならず、開幕二軍はやはりDHでさすがの3割をキープするもここから迷走が極まります。
4月中旬に姿を消して、と思えば下旬に守っていよいよかと期待すれば数日後に肩痛を訴えての途中交代、右肩甲下筋損傷で全治6~8週間となりました。
長々の消息不明を終えて8月上旬に復帰するも翌日は欠場、そして9月になって第一肋骨切除術で全治3ヶ月の目論見には涙も涸れてしまいます。
復帰してはすぐに消えて、その度に症状が重くなり全治の目論見も長くなっていく、逃走ではなく迷走、繰り返しますが迷走としか言い様がありません。

期待はすれど不安が

体調さえ万全なら二軍にいる高部ではありませんからまさにそこに尽きる、しかし契約更改での会見でそのあたりは何ら報じられませんでした。
石垣島でリハビリ組でのスタートとなるのか通常メニューができるのか、まずそこで方向性が見えてきそうです。
気になるのは症状は違えど肩甲骨周りに苦しんで時間をかけてやっとの手術が福田ロードにも思えて、まだ福田より早めでしたしシーズン中にメスを入れることへの躊躇はもちろん分かるものの、結果論ではあれ見切り発車を重ねての結末が残念すぎます。
同じ過ちを術後にやらかすわけにはいかずしかし苦しい外野陣にベンチの思惑と、それでも同じ数字ならの藤原に角中の頑張りや石川慎の燦めき、和田に台頭の兆しが、さらに内野シャッフルで外野専任になりそうな山口に愛斗が加わって高部の焦燥感はいかほどのものか、よさげな材料が見当たりません。

大幅ダウン止むなし

【オリオン村査定】 3500万円 → 2800万円 (▼20%)

故障にはシビアな球団だけに限度額いっぱいがあるかとも思いましたが、自分もこの程度かと思った20%ダウンでした。
上がるときは上がる、昨オフは2500万円も上がったのですからダメなときに数百万単位で下がるのは仕方がありません。
なおさら本人には焦りが増しそうですがドツボにはまらないよう、医療チームはもちろんのこと現場の我慢という名の手綱捌きが重要です。

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