山口が岸を潰す

前回に完封負けを喫した岸を攻略して、2年ぶりに黒星を付けました。
それでもエラー絡みの失点もあり自責点は1でしかありませんので岸を苦手にして苦労したことに変わりはありませんが、しかし試合としてはエラーありパスボールあり走塁ミスありと楽天からすればかなり嫌な負け方だったはずで、カード初戦のこの勝ちはなかなかに大きいです。
対してこちらは中村奨の深追いにヒヤリとしましたが安田が深い打球を上手く処理するなど守りも堅実で、石川のベースカバーも自らを助けました。
こうなれば敵地で一気に勝ち越しを決めたい、小島は木曜日でよかったようにも思いますが一つずらしでの明日に復肩の今季初勝利で見返してください。

振り抜け山口

広めのコーナーにも助けられたこともありそれなりにまとめた岸はさすがでしたが、今日はさほどに凄みはありませんでした。
早打ちを止めたわけではなく攻め方としては同じであっても空振りをしていたボールがファールなって、エラーが痛かったにせよそもそも先頭打者を歩かせたのが岸にとっての地獄の一丁目、6回104球ですからそこそこ投げさせれば糸口は見つかるとの手応えが得られたのではないかと思います。
逆に言えば岸の調子が良ければ再びに零封されたかもしれず足で揺さぶりをかけるでもなく、山口という個で勝ったという印象が強いです。
あっさり先制されて早くも負けムードになった直後の同点アーチがとにかく貢献大で3球続けたカーブが真ん中にきたものを、ストレートを待っていたのかのようなタイミングで体勢を崩されながらのスイングだったのものが前捌きになって、しかも山口らしく振り抜いたことで驚くぐらいに打球が伸びていきました。
それが効いたのか次の打席以降はストレート中心となって三打席目は詰まりながらもライト前に、やや内寄り高めをやはり振り抜いたからこそでしょう。
まだ脆さも目立ちますがあれだけ振りながらも四球をきっちり選んで出塁率は4割を超えていますし、それだけ相手バッテリーに恐怖感を与えて慎重にさせているとも言えるわけで、藤岡も好調を維持、井上、エチェバリアらが来週にも合流をしたときにどういった布陣にするのかが楽しみであり、怖くもあります。
そんなこんなで終わってみればそこそこの得点差でしたが渡邊佳がやらかさなければどうなったか、また自分的には三番にバントは好きくありません。

石川が初登板初勝利

出遅れていた石川が7回1失点で初勝利、取り戻しのスタートを切りました。
岸と同じく広めのゾーンに助けられたにしてもストライク先行で球数も少なく、立ち上がりに浮きがちだったシンカーも徐々に低めに決まって思うようなピッチングだったのではないかと、あまり数字は出ていませんでしたがストレートで詰まらせる球威もあったことで上々の出足でしょう。
毎回のように走者を背負いながらも無駄な四球を出さなかったこともあり点を取られそうな雰囲気もなく、文字どおりに岸に投げ勝ちました。
それだけにランクアップしたステージを任された河村が三者凡退に切り抜けたのに東條が乱れて益田を引っ張り出したのがもったいなく、せっかく八回の追加点で勝利の方程式を温存できたと思ったのに6連戦の初戦だけに吉井コーチが怒っていそう、昨季とは違って見切られる東條になるかもしれません。

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◆4月13日(火) 楽天−千葉ロッテ4回戦(2勝2敗、18時、楽天生命パーク、6,188人)
▽勝 石川 1試合1勝
▽S 益田 8試合2敗2S
▽敗 岸 3試合2勝1敗
▽本塁打 山口2号(岸)

▽バッテリー
千葉ロッテ 石川、河村、東條、益田—田村
楽天 岸、福山、牧田、津留崎—下妻、太田

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