あと6人

仁科があと一人でノーヒットノーランのところで平野に打たれたのはラジオで聞いていましたが、球場ではこの試合の七回が一番に長かったです。
中村稔は快挙まであと6人で安達にツーベースを打たれてはしまいましたが7回0/3を1安打零封と見事すぎるピッチングで難敵山岡に投げ勝ったのは素晴らしい、明日がアルバースだけにお得意さんに勝ち越すためには絶対に落とせないカード初戦を自己最長イニングを投げきっての勝利です。
ローテーション再編で中11日と間隔が空いたのがむしろいい休養になったのか立ち上がりから付け入る隙を与えず、テンポよく投げれば井上、藤岡、安田が守りで応える相乗効果は他の投手にも見習ってもらいたいとは誰とは言いませんが、どの切り口でも理想的な93球でした。
MAX142キロながらも打者が振り遅れたり詰まったりしていたのは初速と終速の差が小さく手元で伸びるように感じられるのが理由なのか、亜細亜ボールの制球がもうひとつと見るとカーブを使った柿沼のリードも抜群だったストレートを活かす助けとなっていたように思います。
均衡が破れた七回にそこまでは白星優先だったところから記録への意識が芽生えたはずで、そこをピシャリと抑えたのは大きな財産になるでしょう。

攻撃的な継投

そんな中村稔の快投だっただけにヒットを打たれたところでの交代にはビックリ、まだ100球を投げたことがないのでそれを経験させたかったですがノーノーが止まってからガタガタ崩れるケースも少なくありませんので、ここは攻撃的な継投だったと考えることにします。
また唐川ではなく澤村だったのはそれだけ期待値が高いのでしょう、いきなりスリーボールになったのには焦りましたがそこからストレートオンリーで空振り三振に切ってとり、心配をしていたスプリットを見送られればまたストレート押し、150キロオーバー連発はやはり威力が半端ないです。
気迫が体からほとばしるようなタイプはチームにいないだけに、このままとんとん拍子とはいかずとも面白い存在になってくれるかもしれません。

ワンチャン炸裂

打線は中村稔に緊張感を与えるために今日も控えめ、五回までノーノーのお付き合いをするとはさすがです。
しかしそこは最下位独走のオリックス、加藤がライトに初ヒットを放った後はマーティンのゴロを松井佑がはじき、菅野がバントをミスったお返しにと飛び出した加藤が迷わずサードに走ったのにセカンドに送球した伏見が上塗りで山岡の足を引っ張ってくれました。
それでも菅野、安田と連続三振で外野フライも打てないのかとロッテファンが落胆をしたところからワンチャン野球が炸裂、中村奨がしぶとく二遊間を破る先制タイムリーに続く角中も一二塁間を抜いた2点目が大きかった、これが無ければどうなったかは分かりません。
鍵は伏見のリードでそこまで威力を発揮しまくっていたスライダーは菅野、安田もそうでしたし中村奨の前の二打席でもそう、しかし裏をかいたつもりか中村奨、角中にそれを使わずに打たれたのは悔いが残るでしょう、要求をした伏見と首を振らなかった山岡ともどもです。
山岡を継いだ山田、澤田にもくるくる回っての13三振で勝つのですから野球って面白い、しかしそれもオリックスが相手だからを忘れてはなりません。

TORI弁当


ロッテの選手弁当には2種類あり、呪いの弁当とそうでない弁当です。
呪いの弁当はパッケージに選手のデザインが入っていますが、そうでない弁当は種市の柿の種チャーシュー丼のように容器は普通のマリーンズ仕様です。
つまりはTORI弁当は久々に呪いの弁当となっていますがここまで本人には呪いがかかっておらず、シーズン最後まで乗り切れるかが注目でしょう。
ちなみに1200円は観光地価格ですので置いておくとして、ボリュームは成人男子には物足りなかったですがお味はももとつくねの焼き鳥、鶏の唐揚げ、棒々鶏ともgoodで濃いめですから酒のつまみにした方がよさそうな、今季初の4試合連続観戦で疲れ気味の体にパワーを与えてくれました。
人事情報では来週に鎌ケ谷で荻野、福田秀が復帰予定の一方で予想はされていましたがレアードの今季絶望が確かなものとなり、その鎌ケ谷には出陣予定ですのでレアードのマイナスを埋める荻野らになってくれるかどうかを現地でチェックしてきます。

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◆9月11日(金) 千葉ロッテ−オリックス16回戦(ロッテ13勝2敗1分、18時、ZOZOマリン、4,965人)
▽勝 中村稔 10試合2勝2敗
▽S 益田 34試合1勝2敗23S
▽敗 山岡 5試合3敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 中村稔、澤村、益田—柿沼
オリックス 山岡、山田、澤田—伏見

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