まさかのサヨナラ勝ち

8月も下旬になってようやくの現地での今季初観戦は間引かれた飲食店などコロナの影響はここそこにありましたが、入場に際しての検温や手指の消毒は街中でもありますからこれが今後の日常になっていくのでしょう、マスクなど鬱陶しさはありますが慣れていくしかありません。
それよりも運営面での変化に驚いたのはチケットのもぎりが無くなり、中座の際のスタンプが帯のようなものに代わり、そして全国1000万人のロッテファンの中でも気にしているのは自分だけでしょうがある事実に窓口で確認をし、帰ってきてからも念のためサポート窓口にメールをしての返事待ちです。
そんなこんなで特典チケットでの二階席は中継で投手の背中越しの映像に慣れてしまっていたために全体を俯瞰できるのはいいのですが違和感があったのが正直なところで、高低もコースも球種すらスピードで当たりをつけるしかないのはちょっともどかしかくスマホが大活躍です。
それでも久しぶりのスタジアムは思っていたよりも蒸し暑さもなく風が心地よかったりもして、いきなりの4時間近くは尻が痛くなりましたがやはり臨場感は映像越しでは得られない素晴らしさ、ダイナミックプライシングのおかげで平日のみになりそうですが目標の20試合に向けての一歩目を踏み出しました。

ありがとう甲斐

どちらがロッテでソフトバンクなのかが分からないような、まさかのサヨナラ勝ちでした。
まんまと工藤監督の思う壺にはまって笠谷に手玉に取られながらも左腕を無理にぶつけるために43球からの中4日でしたから4回54球での降板は仕方がなかったのでしょう、それであれば前回の登板をもうちょっと工夫すればよかったのでしょうがそれほどの余裕も無いのが今のソフトバンクなのかもしれません。
前日の汚名、と言うほどに汚れたわけでもないですが清田が代わった松本と併せて二打席連続ゲッツーで上塗りをしてしまうなど僅差ながらも中盤でもう負けフラグが立ってしまったかのような重苦しい展開は、しかしここからロッテらしからぬ攻撃が始まります。
中村奨が上手くバットにボールを乗せて追撃のアーチを放てば、安田はこれぞホームランアーチストな美しい弾道で同点弾を叩き込みました。
さらには十回の無死一二塁からあわやトリプルプレーというところでのマーティンが同点ツーランには夢見心地で、どんだけ強いチームかとびっくりです。
それで終わらずに安田のヒット、井上が四球を選んでの二死一二塁から代打佐藤にフルカウントにしたのが運の尽き、四球のボールがワイルドピッチになってスタートを切っていた鳥谷がヘッドスライディングの生還でスタンドはソーシャルディスタンスはどこへやらのお祭り騒ぎでした。
送球が逸れなければ完全にアウトのタイミングでの暴走に連日の引き分け、勝てたはず感に苛まれたでしょうから、甲斐にはありがとうの言葉を贈ります。

中継ぎ陣、踏ん張る

そんなサヨナラ勝ちも、中継ぎ陣が踏ん張ったからこそです。
小野、唐川、ハーマンのパーフェクトリリーフが無ければそのまま押し切られていたでしょう、がっつりと流れを引き寄せました。
その中でただ一人ダメだったフローレスに白星が転がり込む理不尽さは置いておくとして、先発のときとは違って力強さはあれど高めに浮きがちなのをこのまま一軍で調整をさせるのか二軍でやり直しをさせるのか、台所事情の苦しさと秘めた可能性に吉井コーチは悩みどころです。
その十回が益田でなかったのは同点だったので3連投を避けたかったのが理由でしょう、これで負けていればいろいろ言われたでしょうが長いペナントレースを戦い抜くには必要なことですので吉井コーチの差配によるものであれば支持をしたいですし、益田には明日以降の奮投で恩返しです。
そして先発の岩下が6回2失点は菅野の好守に前日に続いての走者の判断ミスにも助けられたところはありましたが、粘り強く投げてくれました。
適当にばらけたかと思えば突然に低めにフォークが決まるなど岩下らしいと言えばらしい、それも力強いストレートがあってこそでしょう。
そのストレートを続けたかと思えばフォークをやたら投げさせる田村のリードは極端ではらはらしましたが、的を絞らせなかったのであればそれもよしです。
これでカード前半を勝ち越して後半の頭となる明日は開幕戦と同じ顔合わせの石川vs東浜は連日の延長戦で中継ぎ陣がへろへろですから両ベンチとも長いイニングを投げて欲しいはず、そうなれば石川には小島と同じぐらいに重篤な立ち上がり失点病の克服を切に願います。

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ソフトバンク 0 1 0 1 0 0 0 0 0 2 4 9 0
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 2 0 0 3X 5 10 0

◆8月20日(木) 千葉ロッテ−ソフトバンク6回戦(ロッテ4勝1敗1分、18時、ZOZOマリン、4,973人)
▽勝 フローレス 5試合2勝1敗
▽敗 嘉弥真 21試合2勝1敗
▽本塁打 松田宣4号(岩下)、中村奨4号(松本)、安田4号(松本)、マーティン14号(泉)

▽バッテリー
千葉ロッテ 岩下、小野、唐川、ハーマン、フローレス—田村
ソフトバンク 笠谷、松本、モイネロ、森、泉、嘉弥真、椎野—甲斐

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