残り物に福は無し

今年のドラフト会議が終わりました。
入札は早川(早大)と佐藤(近大)にそれぞれ4球団と予想されたとおりになりましたが、その他の指名はそこそこ意外な巡目の選手が多かったです。
これは毎年のことですがスポーツ紙やスポーツ誌を含めた素人の評価とプロの評価の乖離なのでしょう、コロナの影響で伸び具合が確認できなかったこともあってか相対的に高校生の巡目が低めで、またマスコミが持ち上げていたところがあったのか度会(横浜)、関本(履正社)の二世は指名漏れとなりました。
3巡目の来田(明石商)、4巡目の小林(智弁和歌山)、小深田(履正社)、5巡目の西川(東海大相模)、6巡目の高田(静岡商)、育成枠の川瀬(大分商)、下(健大高崎)、二俣(磐田東)はドラフトフリークからすればビックリだったのではないかと、大学生でも宇田川(仙台大)は育成枠では拒否の姿勢も結局は入団をするのではないかと思いますがこちらも上位予想でしたし、極めつけの田澤(BC埼玉)はその年齢とメジャーとの両天秤を嫌われたのでしょう。

補強ポイントはそこか

ロッテの指名は支配下で5人、育成枠で4人の合計9人は物足りなさがあり、育成枠を多めとの報道があっただけに残念でなりません。
入札の早川は残り物に福が無かったので仕方なし、ただ楽天と言いますか石井GMに当たりくじを引かれたのがどうにも腹立たしく、そもそも自分的には早川はあまり評価をしていないのですが左腕だけにZOZOマリンであっさりと抑えられそうな恐怖感があります。
その早川の外れで入札をした鈴木(法大)はやはり先発左腕でそこを最優先の補強ポイントと考えたのでしょう、育成枠4巡目の佐藤(専大)も左腕ですし、ただ先発では小島と中村稔が、中継ぎでは山本と永野が台頭しつつありますのでピンとこないのが正直なところです。
一方でやたら高く評価をしていると聞いていた中森(明石商)を2巡目で獲れたのは大きく、あるいは鈴木も外していれば1巡目だったかもしれません。
そしてこれはその選手がどうのではなくあくまで補強ポイントという観点ですが3巡目の小川(国学院大)がどうにも納得できず、その評価からも井口監督のコメントからしても守備が売りの小川をどうはめていくのか、大学時代の数字からすれば率でも長打でも盗塁でもアピールできずにしかもまた左打ちです。
4巡目の河村(星槎道都大)は亜大を1年で中退をしての再入学ですので年齢としては社会人のような、190センチの長身は佐々木朗とともに面白そうです。
そして西川を獲れたのが一番の喜びで、この一年でかなり評価を落としましたがそのパワーは折り紙付き、守備や走塁にやや難があるところなどは山口と被ってしまいますが藤原、和田と次世代の外野陣は左打者が先行をしているので育成枠3巡目の山本(開星)とともにその追撃を期待しましょう。
育成枠ではそこまで左腕にこだわるのであれば植田もいますし佐藤(慶大)に特攻すればよかったのに、とそこは弱気でしたしソフトバンクに持っていかれたのが大竹になりそうでイヤな感じもありますが、それでもようやくの高校生の捕手、二人目の唯人である谷川(立正大淞南)にホッとしました。
小沼(BC茨城)は数字だけを見ればとてもNPBでプレーができる選手ではありませんが、あるいは地元枠も兼ねたテスト入団なのかもしれません。
地元枠というところでは指名から漏れたのでそれだけの力が無いのでしょうし、あるいは育成枠での指名にはお断りが入っていたのかもしれませんが古谷(成田)や鵜沼(東海大相模)を獲って欲しかった、また野手の4人は少なすぎますし来季に一軍と指折れる選手がいないのが大きなマイナスに思えます。
もちろん現時点での評価でしかありませんので勝負は3年後にどの位置にいるか、来年以降の補強でまた様相も変わってくるでしょう。
ロッテのユニフォームを着てくれた選手は力一杯に応援しますので、いろいろな壁にぶつかるでしょうが悔いの無いよう思いきりに頑張ってください。

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指名選手一覧

以下がロッテの指名選手です。
それぞれのコメントは公式サイトの担当スカウトによるものになります。

1巡目 鈴木昭汰 投手 左 22歳 法大 175㎝・80㎏
ダイナミックなフォームからMAX150キロを超えるストレートを投げるパワー系左腕。
右左関係なく両サイドにしっかり投げれるコントロールを兼ね備える。
1年目から先発ローテーションに入り、二桁勝利が期待できる。

2巡目 中森俊介 投手 右 18歳 明石商 182㎝・86㎏
1年生から甲子園を経験する超高校級右腕。
MAX151キロのストレートと多彩な変化球を巧みに操る。
近い将来、先発ローテーションとして活躍できる。

3巡目 小川龍成 内野手 左 22歳 国学院大 171㎝・72㎏
俊足と堅守を誇る大学ナンバーワンショート。
広い守備範囲と軽快なグラブさばきは即戦力になる素材。

4巡目 河村説人 投手 右 23歳 星槎道都大 192㎝・82㎏
192cmの長身から投げ下ろす150キロのストレートと落差のあるフォークボールが武器の投手。
冷静沈着なピッチングも魅力。

5巡目 西川僚祐 外野手 右 18歳 東海大相模 186㎝・98㎏
高校通算55発を誇る右の強打者。
スイングスピード・飛距離はすでに一軍レベル。
地元千葉出身で将来、右の強打者になり得る好素材。

育成枠1巡目 谷川唯人 捕手 右 18歳 立正大淞南 178㎝・72㎏
捕手としての能力は非常に高く、肩の強さが最大の魅力。
打撃センスも良くコースに逆らわないバッティングもできる。
プロで肉体強化すれば将来楽しみな存在。

育成枠2巡目 小沼健太 投手 右 22歳 BC茨城 189㎝・86㎏
189cmの長身から投げ下ろす150キロ超のストレートと落差のあるフォークボールを操る大型右腕。
地元千葉県出身で早期の支配下登録が期待できる。

育成3巡目 山本大斗 外野手 右 17歳 開星 180㎝・90㎏
180cm90キロと恵まれた身体から放つパワーが最大の魅力。
将来的には長距離砲として期待の持てる外野手。

育成4巡目 佐藤奨真 投手 左 22歳 専大 177㎝・78㎏
真っすぐとカットボールのコンビネーションを武器に打者を打ち取る左腕。
球速をアップできれば支配下登録、先発ローテーション入りも期待できる投手。

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