中村稔を見殺し

山賊にボコボコにされたのであれば悔しくはあってもまだ諦めもつきますが、ほとんどが競り合いでの負け越しは痛すぎます。
ぎりぎりのところで清田は届かず、しかし鈴木と川越には捕られてしまい、打撃よりも投手、そして守備が目立ったカードでもあります。
そんな中でロッテなら何とかなるだろう、との辻監督の思惑にはまって榎田を攻めきれないままの絵に描いたような逆転負け、また貯金ゼロに戻りました。
二木でもなく有吉でもなくフローレスでもなく先発のチャンスをもらった中村稔にはあまりに気の毒でしたがロッテのいろはを学ぶにはいい経験になったでしょう、二木が今日も二軍で抑えましたし有吉も10日間が終わりますので次がまた中村稔になるかは分かりませんが、ガンガン競わせてください。
半月ぶりに地元に戻っての宿敵楽天は同じく下降気味ですから壮絶な潰し合いが予想されますがここで再びにカモられるようであれば西武にやられるどころの騒ぎではない憤怒、そうならないよう先陣の美馬には渾身のピッチングを、涌井や鈴木大にまたやられれば誰が腹を切るべきかを考えましょう。

五回で交代は仕方なし

今季初先発、プロ入り二度目の先発だった中村稔は5回5安打1失点で先発としてのプロ初勝利の権利を手中にしていましたから、降板から数分での同点、そして逆転劇に茫然自失な表情となるのは当然でしょう、それが中継で映されていたのがあまりに可哀想すぎます。
他の投手のそれを見ればおそらくは正しいのであろうコンスタントに140キロ台、MAX146キロのストレートで力押しの立ち上がりから一回りをしてからは亜細亜ボール、スライダー、カーブを多めにして打者の目先を惑わせる配球もよく、先発としての適性が感じられました。
最大の武器であろう亜細亜ボールをもうひとつ制御しきれずに球数が増えたのが次に向けての課題でしょうが、あまり気にしすぎないでよいと思います。
まだ81球でしたから六回を続投の選択肢も当然にあったでしょうが石垣島で先発も、と構想はあったにせよここまで中継ぎとして調整をしてきて二軍で一度の先発からの抜擢でしたからあそこでの交代は妥当なところで、岩下なども最初はそうでした。
タイプ的にどうなんだろう、とやや疑問だった中村稔のシアトルへの派遣が「ストレートあってこその変化球」を体現した今日のピッチングをもたらしたのであれば喜ばしく、無安打に抑えられた相手のそれに対して6安打3失点と炎上したリリーフ陣を立て直すためにも今オフも山本らを送り込みましょう。

また榎田の給料を払うのか

打線は貧打と言うよりは決定力不足、榎田に7安打を浴びせながらも2点しか取れずに井口監督の十八番が聞こえてきそうです。
もちろん常に打てるわけではありませんが左打者が連打をしての無死一三塁から左腕には3割、そして得点圏打率4割を誇る清田が犠牲フライすら打てないなどクリーンアップが仕事をできず、その清田が三回には起点となるヒットで逆転劇をもたらしましたがあそこで一本出ていれば一気に榎田を攻略できたかもしれなかっただけに外角低めの映像だけを見ればくそボールに手を出しての三振が痛かったです。
そのひっくり返した三回も追いついてなお無死二三塁からレアードの内野ゴロの間に1点を取って勝ち越すのが精一杯で、一死一二塁から打てない名手柿沼に送らせていればバッテリーミスの可能性もありプレッシャーもかけられましたのでただ打たせたのが勢いに任せた策無しに思えました。
それでも安田が苦手にする左腕からマルチヒットとやはり慣れは大事、というところでは藤岡に代えて茶谷をスタメンフル出場させたのは井口監督の変化を期待させてくれるもので、残念ながらバッティングは芯に捉えることすらできませんでしたが守りで瞬発力、地肩の強さを魅せてくれただけでも収穫です。
おそらくは意図的でしょうがその茶谷の好守にベンチでの渋面な藤岡が抜かれて、そう、仲間ではあってもライバルなのですから当たり前の感情でしょう。
そうやって競わせてこそお互いに高め合って層が厚くなりチームとしての頂点を目指せるのですから、今日に懲りずにまたお願いします。

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◆7月26日(日) 西武−千葉ロッテ11回戦(西武7勝4敗、18時、メットライフドーム、4,816人)
▽勝 平井 16試合3勝1敗
▽S 増田 13試合2勝9S
▽敗 小野 13試合1勝2敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 中村稔、小野、松永、山本、東條、石崎—柿沼、田村
西武 榎田、平井、平良、ギャレット、増田—森

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