松永がFA権の行使を表明しました。
今季は左肘の状態が悪く一軍ではほとんど仕事をしていないので真っ当に考えれば高い評価をされる可能性は極めて低いだけにあり得ないと考えていましたし、行使検討という報道もありましたが直近では残留濃厚となっていましたので意外ですし思い切ったな、が正直な感想です。
昨オフの低査定にさばさばとした表情でしたから普通にシーズンを過ごせばFA移籍はあるだろうとの覚悟はあったものの、この状況で決断をしたのですから余程のことがあったと思われ、さすがにFA権を考慮してのアップ査定は無理にしてもダウン幅があまりに大きかったのかもしれません。
うがった見方をすれば既に水面下で何らかの打診があり、もしそれで驚くような条件での移籍となればシーズン中のそれもサボタージュだったのではないかと疑おうと思えば疑えてしまうわけで、しかし話としてはタブロイド紙のようで面白くはありますがそんなリスクを冒す球団があるとはとても思えず、そうなればそれほどに松永がロッテでプレーをすることに前向きになれないということにもなりますのでファンとしては心が痛みます。
既に澤村の流出がほぼ確実となりハーマンとの交渉は難航と噂され、そして明日にも唐川が同じく権利行使となれば今季のリリーフ陣を支えた勝利の方程式が益田を除いて崩壊することにもなりますから相対的に松永の存在意義が高まることでの駆け引きはあったのでしょう。
しかしその結果のこれとなれば他球団との交渉が思わしくなく宣言残留となったとしても査定に変更があるわけではないでしょうから来季にモチベーションが上がるかどうかが心配ですし、そんなこんなでロッテの提示より低くても移籍というパターンもあるかもしれません。
当然に残留希望ですがしかし左肘の不安のある補償が必要な松永に声をかける球団がそもそもあるのか、という惨めなことにはならないよう願っています。
台所は火の車
それにしても予想はしていましたが、台所はそれどころではない火の車なのでしょう。
成績が下がれば減俸は当然ですが自分としてはかなり踏み込んだつもりの佐々木千、平沢はそれ以上のダウン幅でしたし、土肥は一二軍とも登板無しではありますがたかだか1500万程度の選手に減額限度を超えるダウンはやり過ぎにも思えて、また種市は現状維持ぐらいかと思っていました。
あるいは荻野も複数年というオプションがあっただけで年俸としてはさほどに上がっていないのかもしれず、松永の権利行使は必然だったのでしょう。
これでは唐川、陳偉殷の流出も止まりそうもなく、逆に唐川や荻野に集中をしたからこその松永だったのか、それは明日にハッキリすることになります。
もし澤村に続いて松永、唐川、陳偉殷が抜ければ支配下選手登録枠の空きは6になりますので松永の人的補償で埋めるのか新外国人選手を獲るのか、それはそれで楽しみではありますがトータルでかなりの戦力ダウンは避けられませんので吉井コーチが血を吐きそう、出てこい若手、東妻よ頑張ってくれ。