6席目の明暗

小島、種市、佐々木、西野まではほぼ確定の先発ローテーションはメルセデスとダイクストラで次の席を、そして最後の席が混沌としています。
今日はその候補である美馬と中森が登板しましたが、さすがの美馬とまさかの中森、くっきりと明暗が分かれました。
美馬は立ち上がりに際どいところが風の影響か大きく外れて、一方で締めの二者連続奪三振は逆球がその風に助けられたものでいってこい、全体的にはまとまっていてコースに決まったストレートもよさげでしたしこれがあと2~3キロも数字が乗ってくれば充分にチャンスはあります。
失点は実質的に自責ゼロみたいなものですし、と言いますかあのワイルドピッチはバウンドしたため記録がそうなるのは仕方がないにしても松川はノーバンでキャッチできると思ったんだろうか、体で止めようとする素振りも見せずに腕を伸ばすだけであれでは美馬が可哀想すぎます。
中森は珍しいほどにボールがばらけて慎重になりすぎている感もあってここまで抑えていただけに守りに入っていたわけでもないでしょうが、もうちょっと若さが見たかったかな、一歩間違えば若年寄の唐川二世になりかねないだけに次に期待しましょう。
懸念は今宮に粘られるなど2回で48球がガス欠をもたらしたのか3失点のイニングにマウンド上でよろけるシーンがあったことで、かつてプレーオフで松坂が強風に体力を削られて無念の降板がありましたがそれを思い出してしまい、ZOZOマリンを本拠にするにはまだスタミナ的にもうひとつなのかもしれません。

坂本・・・

栗原、近藤、山川、柳田、中村晃と並ぶ打線は実況が何度も繰り返したとおりに強力なのは間違いなく、しかしそれは断面での話です。
柳田と中村晃は30代半ばで守ってのフルシーズンに全稼働できるとはとても思えず、DHを近藤やウォーカーらとどう棲み分けていくか、調子を落としたりそれを維持するために休ませることもあるでしょう、よって大事なのは控えクラスを調子に乗らせないことです。
しかし昨日今日と三桁にやられるなど底上げのお手伝いをしてしまっているのが残念すぎて、そして坂本がやらかしました。
しばらく姿を見せないかと思えば教育リーグでの登板を経て一軍に再合流も右だけではなく左も歩かせて三桁に決勝アーチを浴びて、苦しすぎます。
ボールが暴れるのが坂本ですがしかし今日は度が過ぎていて、こちらも風を支配できなかったにしてもそれは言い訳にはなりません。
突発性炎上症候群の中村稔も安定せず、これで鈴木にキョドり病が発症したら目も当てられない、左の中継ぎ陣が視界不良です。

打ってくれ

そうとしか言い様がない中村奨が、オープン戦のチーム初アーチを放ちました。
立川は内野陣のレギュラー争いに「打てないと出られない」と言っていましたがしかし選手会長だけは別枠で、例えばショートが昨日は友杉で今日は茶谷、藤岡の離脱でセカンドが昨日は小川で今日は池田、ファーストには昨日今日と井上を投入、と競わせていますがサードだけがほぼ無風です。
チーム最多出場の中村奨は途中交代はありますが途中出場ってのは記憶に無く、NPB以外との試合でかさ上げしていますが対NPBでは身長にも遠く届かない1割台でこの扱いですから「奨吾のチーム」が変わる気配が感じられず、チームの浮沈の鍵を握る存在です。
守りにも不安はありますがとにかく打たなければ話にならない、安田がハードルを下げてしまった感はありますがサードという性質から自身のキャリアハイぐらいでなければペイしないわけで、今日をきっかけに打ってくれ、とにかく打ってくれ、もう祈るしかありません。

なぜ守らせる?

引き続き外のボールを強引に引っ張ること無く打ち分けている山口を四番で育てるにポランコを二番に据えるのはありだと思うのですが、今日にレフトを守らせたのは何なんだろう、昨季も春先は守らせてさすがに諦めたのか以降はずっとDHだっただけにこの試みの思惑が読めません。
二度のライン際の打球を捕れなかったプレーは手抜きをせずに追っていましたし山口でも似たようなものだったかもしれずそれをどうこう言うつもりはありませんが、本人はどう考えているのか前向きなのか仕方なしなのか、今日はマルチで守っている効果だみたいな立川の言葉には同意できない自分です。
交流戦やポストシーズンに守らなければならないケースが出てくるかもしれない、もしその試運転であれば石垣島にもっと早く来させろよと、泥縄です。

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◆3月9日(土) 千葉ロッテ−ソフトバンク3回戦(ソフトバンク2勝1敗、13時、ZOZOマリン、13,587人)
▽勝 スチュワート 1試合1勝
▽S 岩井 2試合2S
▽敗 坂本 2試合1敗
▽本塁打 三森1号(中森)、中村奨1号(スチュワート)、川村1号(坂本)

▽バッテリー
千葉ロッテ 美馬、中森、坂本、国吉—松川
ソフトバンク 有原、スチュワート、岩井—甲斐

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