勝ちきれず

今季の初現地観戦は引き分けでした。
そうでなくてもお高いのに週末は輪をかけてよって予定は無かったのですが、遅めに受け取ったシーズンクーポンの招待券での観戦です。
ただ出遅れたこともあってかなり上の方、撮影には不向きでしたし開幕後にメインとなるであろう座席辺りをうろついてみましたがやっぱり遠い、これまでがバックネット裏VS席という恵まれた環境に慣れてしまっていただけにもどかしい今季になりそうです。
これだったら空気を感じられないってのを置いておけば自宅でネット中継を見る方がよいかも、つまらない試合だっただけにそう思ったりもしてしまいました。

投手あれこれ

つまらないとは言いながらも、こと投手陣はよさげな収穫がありました。
野手に比べればあれこれお試しで起用しているのもあって今日は大谷がZOZOマリンで初登板、1回零封デビューです。
四球はありましたが思っていたよりもコントロールがばらけることなく、ビクビクと動くフォームがセットポジションでどうなるかと見てみれば意外とスムーズに投げていて、球種はちょっと分かりませんでしたが緩急を付けたボールもいいところに決まりました。
インフレ気味のZOZOマリンですが150キロ台を普通に投げられるってのはやっぱり魅力的で、吉井監督は先発を期待しているようですがそれも先の話で今季はまずリリーフで実戦登板を重ねて欲しい、投手ではこのドラフトで唯一の即戦力を期待される大谷だけに浦和でくすぶられては困ります。
やたら使われるのは期待の裏返しか炎上したばかりの中村稔はオセロを発揮して、7球と球数が少なく内容がどうのより抑えた結果が喜ばしいです。
横山は力強いストレートに抜いたボールが大きな武器になりそう、それだけに二死からの四球がもったいなさすぎました。
失点は佐藤が腰を浮かせていたため釣り球のつもりが中途半端な高さに入ってしまったヒットに間に合わないタイミングでセカンドに投げた佐藤が悪送球となっての結果的にはディレードスチールみたいな形になって、それでもバッテリーとして反省点はあれどさして気にはしていません。
しかし直後に佐藤がボールを見失って、ここ数試合でバッテリーミスが目立ってこの試合でも複数あって、今季も悩まされそうです。
左打者の内にズバリと投げ込んだ鈴木は信じていいのかなぁ、走者を背負ってもキョどることなく頼もしさすら感じられました。
いきなりボール先行でどうなることかと思いましたが、暴れっぷりが小さめの東妻は上から目線でこちらも頼もしいです。
二保は厳しいかなぁ、石垣島では右後方からだったことでよく分からなかったのですがテイクバックからリリースがクイックのようで打者がタイミングを合わせづらそうにしていましたが如何せんストレートが弱い、この令和に140キロちょいで決め球があるわけでもない投手が抑える絵が見えてきません。

好投？

そんな投手陣で一番にがっかりしたのが佐々木でした。
珍しくも田村と組んで好投と報じているところもありますし「全体的にまとまってきた」と本人も前向きのようですが、ストレートが抜け気味でそのストレートを軽々と捉えられていたのがどうにも気になって、こちらが無意識にもハードルを上げているのがあるにしても調整遅れが否めません。
ポスティング騒動が手伝ったのか調整を本人任せにしている吉井監督も思案のしどころで、全くダメってことは無いでしょうがこのまま開幕を迎えれば春朗希にすらならないかも、次が開幕前の最終登板になりますがどこまで仕上げてくるかを注目したいです。

野手あれこれ

いや、4安打でしかなくあれこれもありません。
しかも外野に飛んだヒットは荻野のツーベースだけで3本が内野安打、ポランコの1本目は実質的にライト前ヒットにしても寂しすぎます。
打てない野球はマジつまんねー、投手の仕上がりが早いって時期はとっくに過ぎていますし今季も永久凍土ふん詰まり打線に変わりは無いようで、さらには藤岡が復帰に向けて順調をアピールする中で逆にアピールできない池田ら底上げの無さも残念すぎて、そして高部の状態が深刻です。
ただでさえ守れない状況だけに打つしか無いのですが練習試合の出足はよかったものの以降は湿りまくってトータルでは1割ちょい、次のカードには角中、石川慎が合流するとなればもう高部にチャンスは無さそう、そもそも肩の状態に不安が残っていれば昨春の二の舞にならないよう完治優先であるべきでしょう。

明日への活力に！

◆3月10日（日）　千葉ロッテ−ソフトバンク4回戦（ソフトバンク2勝1敗1分、13時、ZOZOマリン、13,865人）

▽バッテリー
千葉ロッテ　佐々木、中村稔、大谷、鈴木、二保、横山、東妻—田村、佐藤
ソフトバンク　モイネロ、又吉、ヘルナンデス、松本裕—甲斐、海野