二軍戦は連日のドロー、中盤までは前日と同じく湿っぽかったところで先発が代わってから両チームとも活発になり終盤の点の取り合いになりました。
そんな中で姿を見せては消えるを繰り返している佐々木千のお久しぶりが収穫で、僅かに8球で2奪三振の三者凡退にもっとじっくりと見させてくれよと、右肘の手術から昨季に復帰をしながらの現状に再発の不安がありましたが腕をしっかりと振ってどこかを気にしているような素振りは無かったのが喜ばしいです。
今後にどういう起用になるのか、肘のことを考えると先発が妥当なのでしょうが短いイニングでちはやふるピッチングを目指すのもありかと、大学時代に比べれば大人しい感じがあるだけに爆発力を取り戻すためにも期間限定でいいのでまずは中継ぎの佐々木千でよいように思います。
茶谷に元気が無い
顔ぶれの変わらない打線は前日と同じくルーキーの望月をボール先行ながらも攻めきれず、山口の一発のみの1点しか取れませんでした。
それなりにチャンスはありましたが謎の細谷盗塁死などちぐはぐで、そして茶谷の元気の無さが目立っています。
高めのストレートに振り遅れて落ちるボールにはタイミングが合わず、チャンスの第四打席には代打を送られてしまい、これは超絶な地蔵によるブランクの影響が大きいのではないかと、たまに二軍戦での調整出場はあれど一軍では3ヶ月半弱で13打席でしかありませんでした。
本来であれば左偏重なチーム編成で貴重な右打者のはずがこんな扱いであれば茶谷にとっては出場機会が得られる降格も前向きに考えられるのではないかと、残り試合はあまり多くありませんので早めに実戦勘を取り戻してまた次を期待されるバッティングを見せてください。
そういう意味では松田の現在地はどのあたりなのか、あの大柄で幅のある体格ながらも二遊間を守れる右打者となれば茶谷と被るところはありますがなかなかバットでアピールができず、3割近くの細谷ですらオフが厳しくなりそうなことからしても今季中に一軍に呼ばれること無く終われば先行きは暗そうです。
一時は勝ち越し打となる2点タイムリーを放った三家も昨季のプロ初アーチから飛躍のシーズンどころか、すっかり忘れられた存在になってしまいました。
当たれば飛距離が半端ない山口は右方向にも鋭い打球でわくわくさせてくれましたが前日のドタバタした守備からしてファーストの練習を併行する秋季キャンプでもよいような、和田や藤原、高部など次世代に左が多い外野陣ではありますが本職でもないですし早めに視野を広げるのも悪くありません。
成田はどうなる
先発の森は5回3安打零封ながらも前回と同じくグッとこなかったのが正直なところで、昨季に推しメンにしたのは石垣島でのブルペンに躍動感がありそれは今春も同じで、しかし実戦となるとコントロールに気がいってしまうのか思い切りに腕が振れていないようにも見えます。
カーブを投げるときにフォームが緩むのも気になりますし、石垣島でのそれは観光地価格で無意識に盛ってしまったのかと自問する先日、そして今日です。
成田は求められていることからして左打者の浅間に同点タイムリースリーベースを浴びて今井を歩かせてしまえばイニング途中での交代も仕方なし、人気のある選手ではありますが高卒5年目でその高校時代の輝きを取り戻せそうにもないだけにもしかするともしかするかもしれません。
また高校野球の予選で見たことはありますがプロでは初めてのバックネットに投げつけたアコスタは決まるときの破壊力は凄まじいですが、しかし8球連続ボールなどここまでは結果的に抑えてきたことによる期待とは裏腹な現実は現地に足を運んでこそです。
一方で前日にダメ出しをした渡邉は最終回に追いつかれたことでおそらくは予定外の連投は今日に佐々木千に次ぐ出来だったかもしれず、低めに鎌ケ谷計測144キロのストレートはその前日に求めたものですのであるいは、と手のひらを返す準備を始めるに充分な14球でした。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | 安 | 失 | |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 3 | 9 | 0 |
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 3 | 8 | 0 |
◆9月30日(水) 日本ハム−千葉ロッテ13回戦(ロッテ7勝4敗2分、12時30分、鎌ケ谷、572人)
▽バッテリー
千葉ロッテ 森、佐々木千、成田、大谷、フローレス、アコスタ、永野、渡邉—宗接、植田
日本ハム 望月、長谷川、浦野、鈴木健、吉田侑、井口—梅林、黒羽根、石川亮