気遣いの男

もし今日に好投していたら前日の二木の乱調がさらに際立ってしまったでしょうし、おそらくは今季最終登板で勝っていたら球界の顔とも言うべき田中将が単独の最多敗戦という不名誉になってしまったのですから、ともに先輩、さすがは体育会系で気遣いのできる小島です。
立ち上がりは悪くなかった、と言うよりむしろいい部類に入るピッチングが1本の内野安打からガタガタと、そして左腕の右打者には内があっても左打者には外一辺倒のリードという捕手陣の限界も手伝ってあっと言う間に5失点、五回を任せてもらえませんでした。
その内野安打に四回もあれはどう見てもエラーだろ、と不運な先頭打者の出塁があったにせよしょぼかったなぁ、11敗は半分ぐらいが打線の援護さえあればというものですがしかし勝負どころで堪えきれなかったのも確かなところで、被害者意識よりそこの改善が来季への課題でしょう。
味方打線がチャンスを潰した直後の失点も目立つような、そういったメンタル的なものも含めてです。

岩下の無駄遣い

先発がこれだけ続けて五回を投げきれないとリリーフ陣は大忙し、八木も坂本も一発を食らって傷口を広げてしまいました。
回がまだ浅くても8点ビハインドをひっくり返せるわけもないので坂本がそうだったのですから連投ではあれ八木を2イニングの選択肢は無かったのか、あるいは2日空いているのだから益田でもよかったでしょうに岩下の無駄遣い、これで明日に大事なところで岩下が打たれたらただただ笑うしかありません。
それにしてもここにきての先発、リリーフともの崩壊は目を覆うばかりで、投手陣と打撃陣の疑心暗鬼もありそうな、いつもの見慣れたシーズン終盤です。
そして明日の佐々木朗に「連敗を止めて欲しい」とお願いモードが炸裂して、翌日以降を気にしないでいいにしても「あまり球数制限しない」ってこれまでの労苦をちゃぶ台返ししないことを願うしかなく、続投に少しでも胸を張れるような5割にこだわる采配なんて要りません。

どめどめ

山口のぶりぶりは喜ばしいですが、チームはどめどめ、今季20度目の完封負けは3度目の2試合連続です。
ピシャリと抑えられることもある千賀ですが全く打てないイメージが無いのは対山本と同じで、しかし同じようにここぞで攻めきれません。
三回は二死満塁、四回は無死一塁、五回は二死一二塁、六回は無死一二塁とチャンスが無かったわけではなく、五回以降は得点差もあって打とうが打てまいが大勢に影響はありませんでしたが、三回、もしくは四回に2点ぐらい取れていたらここまでの惨敗にはならなかったでしょう。
前日と同じくあそこで安田に一本が出ていれば、とは結果論ではありますが守りでも精彩を欠いて、昨日今日とダメな安田でした。

羨ましい、ああ、羨ましい

中嶋監督に続投報道があって、「育成と勝利を掲げてそれが実行できている」はどこぞの誰かさんとは違って衆目の一致するところでしょう。
その奇抜な言動に疑問が無いわけではありませんがBIGBOSSは就任時の「全員一回は一軍に」の公約を、今日に達、畔柳、松浦を投げさせて果たしました。
うちの「白紙」「フラット」はいつ実現するんだろう、本人がこんなんですから続投報道が引っくり返されても怒れないよね、なんて思ったりもしています。

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◆9月25日(日) ソフトバンク−千葉ロッテ23回戦(ソフトバンク14勝9敗、13時、PayPayドーム、36,028人)
▽勝 千賀 21試合11勝6敗
▽敗 小島 23試合3勝11敗
▽本塁打 甲斐1号(小島)、中村晃7号(八木)、今宮7号(坂本)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小島、八木、坂本、岩下—松川、佐藤都
ソフトバンク 千賀、田中正、大関—甲斐

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