28 菊地吏玖 投手 24歳 年俸1600万円
【2024年成績】 20試合 1勝0敗1S 防御率2.25 24回 21被安打 3被本塁打 5与四球 2与死球 27奪三振 被打率.244
台頭の兆しを見せた今季でした。
ドライチでどうしても求めるものが大きくなってしまいますが昨今は野手だけでなく投手も即戦力が即戦力にならないケースが目立って、東都7人衆と騒がれた昨オフのドラフトも武内と辛うじて西舘勇を除いて枕を並べての討ち死に状態となれば、二年目にこれだけの数字を残せた菊地は上々でしょう。
廣畑とは違って作っている感がありありのおちゃらけキャラで目立ってしかしマウンドでの無表情が好きなタイプでもあり、さらなる飛躍を期待します。
リリーフ転向が吉
本人は先発志向のようですがリリーフ転向、これが成功しました。
さっそくに台湾ウインターリーグで9試合10イニングを5安打零封でその片鱗を見せて、しかし練習試合でかなり打ち込まれてオープン戦で1試合しか投げさせてもらえずの開幕二軍スタートとなったものの、その二軍できっちりと力量を示しての一軍昇格です。
プロ初勝利は追い付かれて勝ち越してもらっての棚ぼたで笑顔無き記念撮影、プロ初セーブは大量リードで3イニングのロングリリーフによるものとどちらもヒリヒリした場面を凌いでのものではありませんでしたが、通過儀礼を早めにこなせたのは来季以降に大きなプラスです。
もっと投げさせてもよかったように思いますがプロ通算で28回は新人王の権利を残したのかもしれず、モチベーションとしてはありでしょう。
ストレートを磨け
本人も「真っ直ぐが良くないとプロでは他の変化球が通用してこなくなりますし」と理解しているそれが、飛躍への課題となります。
140キロ台後半も出ますが前半も少なくはなく、コンスタントに140キロ台後半が出るぐらいが欲しいです。
それが被打率が0割台と圧倒的な威力を誇る宝刀を活かすためでもあり、奪三振の6割近くをかなりな落差があるフォークで奪いました。
コントロールも秀でてはいませんが悪くもなく、ただ高めに浮きがちなのが気にはなって球威があればそれも武器になりますがそうでないとバッピと紙一重で被弾はいずれもストレートを運ばれたもので、分母が小さいながらもやや多めの被弾を減らすにもスピードアップ、球威増が欠かせません。
倍増を目指して
【オリオン村査定】 1600万円 → 2200万円 (△38%)
敗戦処理的な起用も少なくはなかったですが、それなりに多い20試合を投げたことで大幅アップとしました。
球団の査定は400万円増とやや渋めですが来季に登板数がさらに増えれば3000万円台、新人王を獲れば倍増も夢ではありません。
心からの笑顔でどれだけお立ち台に立てるか、バラ色のオフになるかどうかは菊地次第です。