2023年通信簿 8 中村奨吾

8 中村奨吾 内野手 31歳 年俸2億円

【2023年成績】 137試合 508打数 61得点 112安打 打率.220 23二塁打 0三塁打 11本塁打 48打点 3盗塁 59四死球 89三振 得点圏打率.228

体制が変わって待遇も変わるかと思いきや、聖域は聖域のままに、しかし結果は伴わない無様なシーズンとなりました。
FA権を行使せずの4年契約は非公表ながらも総額8億とも10億とも噂されて、野手の2億円プレーヤーで3割も20発も経験が無いのは中村奨、鈴木大、源田、今宮、甲斐だけで後者3人には卓越した守備力があるのに対して前者2人がいずれもロッテ絡みってのが笑えたりもします。
投資をしたら回収せねば、にしても度が過ぎた起用はCSFinalの最終戦に外されたのが何を意図するか、来季の扱いから目が離せません。

奨吾のチーム

キャプテンですし野手の中心的な存在だけに吉井監督が「奨吾のチーム」と言うのも分からないでもありませんが、さすがにどうよ、「全試合に出て、ほかの選手にセカンドを守らせない思いでやっていきたい」はほぼ果たすも「全てでキャリアハイを目指したい」どころかキャリアローの体たらくです。
投高打低にしてもブービーメーカーの.220に出塁率が3割を切って、そして併殺王は三番で打線をぶっちぎって徐々に下位に落とされて九番なんてのもあって、そこまでして出さなければならなかった理由がさっぱり理解できず、茶谷や池田らは悶々としたことでしょう、見ているこちらもそうでした。
守りでも足の動きが悪くバタバタした感じでそれも理由か近距離での軽めのスローイングが乱れたり、守れるセカンドのイメージはもうありません。
春先からその足の不調が噂されていましたが打席で踏ん張れない、外のボールに片腕だけのしょぼい空振りが目立ったのもそれが原因であればなおさらに使い続けたのが意味不明で、以前に飛球を当てた左目の不安も囁かれて、衰えの兆しは昨季中盤ぐらいにあってそれがさらに極まったといった今季です。
国際交流試合こそ欠場しましたが練習試合に出場するなどやる気と自覚は頼もしくも、練習試合こそ5割超と格の違いを見せ付けましたが主力投手が投げ始めたオープン戦では2割を切ってしまい、さらにはレギュラーシーズンのこれとなると不調よりも本格的な衰えの心配をせねばなりません。

万全な体調を

踏ん張れないのが足元の弱さでタイミングを外されるのが動体視力の問題であれば、まずそこを何とかしなければ来季も期待薄でしょう。
例えば同じ併殺打であっても「当たりがよすぎて」「正面で」ならまだしも、中村奨のそれはほとんどがおあつらえ向きなどん詰まりで気の無いようにも見えてしまう空振りとともに印象が悪すぎて、それが聖域と相まってヘイトが集まるのも仕方がないでしょう。
ここまでくると逆に嫌がらせのように思えるのは気のせいではないのかもしれず、あれだけ起用してのこれだからもう無理だよね、と聖域を破壊する理由探しだったりもして、2億を置いておくとしても九番でも守れればまだ何とかなりますがその点でも茶谷らを見たいのが現実です。
考え方にも不満があって三番を多く任されながら「決めることが一番ですけど、ランナーが進まずに凡打で終わるよりは」に同調はできず、それであれば史上最強かつ最高年俸の九番打者を目指してくれ、チームバッティングは必要ですがクリーンアップの仕事ではありません。
また性格的にキャプテンが向いているのかが疑問だったりもして、それが負担になってもいそう、身軽にさせてあげるのがよいと考えます。

あと3年・・・

【オリオン村査定】 2億円 → 2億円 (±0%) ※4年契約2年目

渋チンなくせに発作的に大枚を叩くのがロッテですが、その大半が上手くいっていません。
中村奨も不調ではなく衰えの可能性を見せてしまっただけに、これがあと3年もあると思うと頭が痛いのはファンだけではないでしょう。
手を抜いているとか不真面目とか、そういう中村奨ではないため取り返すよう必死にやってくれると思いますが、衰えでないことを願うばかりです。

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