2023年通信簿 10 友杉篤輝

10 友杉篤輝 内野手 23歳 年俸1200万円

【2023年成績】 64試合 185打数 21得点 47安打 打率.254 7二塁打 0三塁打 0本塁打 9打点 9盗塁 9四死球 31三振 得点圏打率.184

上位での即戦力内野手、しかも長打が期待できないちびっ子二遊間の人材が多彩だった昨年のドラフトでその指名は避けてもらいたかったのですが、どうやら吉井監督がショートを欲していたらしく編成部が一番に評価をしたのが友杉、その評価どおりにほぼ一軍で活躍してくれました。
友杉としてだけではなく藤岡を生き返らせる存在になれたのがチームとしては大きく、将来的には盤石な友杉になってもらいたくも来季以降もしばらくは競い合いとなるでしょう、ライバルは藤岡だけではありませんし埋没しないよう地味に来季は勝負のシーズンとなります。

小坂二世はこれから

小坂を目指す、なんてのはきっと周りに言わされていただけとは小坂がユニフォームを脱いだときにまだ10歳、全盛時のロッテ時代は小学生にもなっていなかったわけで、それでも小柄で俊足、守備がいいとなると小坂をイメージするロッテファンは少なくなかったでしょう。
しかしイメージを重ねていた守備、脚力については小坂二世はまだまだずっと先、ここから積み上げていく目標です。
守りは上手く見せない堅実さというところでは小坂に似ていてしかし守備範囲がそれほど広くもなさそう、ただ肩はそこそこ強く見えます。
走りでは9盗塁も失敗が3と脚力がイコール盗塁に結び付かず投手の癖を盗むのも含めて技術的にもこれからでしょう、大卒ではあってもまだルーキーです。
むしろあまり期待していなかった打撃面での貢献があって、プレシーズンに2割ちょいとやっぱりなとガッカリしたものが開幕一軍をゲットしてプロ初打席は代打で四球、翌日にはプロ初スタメンで初ヒット、4月下旬には3安打猛打賞と4月を終えて3割、7月には4割を超えるバッティングを披露しました。
最終盤に疲れもあってか急失速で一軍を外されてCSに出場できなかったのに悔いが残りますが、投高打低でショートがこれだけ打ってくれれば及第点です。
松川と同じく引っ張れないだけなのか狙っているのかが最後まで分かりませんでしたがスタイルとしてセンターから右方向が持ち味らしく、数字的にも右方向が4割を超えて引っ張れば1割台、意外にも内野安打がそれほど無いのはその打球性向も理由の一つでしょう。

改善ポイントは・・・

大阪出身で藤原と同い年、中学時代に対戦した経験もあるらしくもっと絡みがあるかと思っていましたが、絡んだのは茶谷との弟キャラです。
しかし兄貴も終盤にはさりげなくショートを守ってライバルの一人ですから、いつまでも弟で甘えているわけにもいきません。
来季は守りと走りで上積みをしたいですし打撃では率を維持しつつ出塁率、長打率を上げたい、求められる立場として四球の少なさは致命傷になりかねませんしホームランは無理にしても二塁打がこの程度だと小坂ではなく岡田二世になってしまう、打線が弱いだけに守備走塁に秀でていても出番が無くなります。
年齢の近い内野手が多いだけにどう特徴を伸ばしていけるか、友杉にとって目先を戦いつつ先を睨んでいかなければならない2024年です。

倍増目指して

【オリオン村査定】 1200万円 → 2000万円 (△67%)

思っていたほどに出場数、打席数が少なかったため1.5倍増ぐらいかとも考えましたが、ほぼ一軍だったことで「大台」に乗せてみました。
もしかしたら吉井チルドレンでもあり主力としての期待から、もっとアップ率は高くなるかもしれません。
来季はこれを倍増できるようそれには規定打席とまではいかずも300打席はクリアしたく、切磋琢磨での成長を楽しみにしています。

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