2023年通信簿 62 森遼大朗

62 森遼大朗 投手 24歳 年俸460万円

【2023年成績】 7試合 1勝4敗0S 防御率6.00 33回 41被安打 3被本塁打 10与四球 2与死球 29奪三振 被打率.295

今季初登板で念願のプロ初勝利を手にしました。
しかしその後は4連敗で一軍に定着ができず、割とチャンスをもらいながらものにできなかった森です。
先発の頭数が足りなかった最終盤は唐川を継いだ第二先発的なロングリリーフでこの試合で先発を任されなかったことからしてやや地盤低下が感じられて、しかしオーストラリアに派遣されたわけでプロスペクトなのは確か、そして緊急帰国での右肘手術という巡り合わせの悪さが残念すぎます。

特徴が無い

良く言えばまとまっている、悪く言えば特徴が無い、一言で言えばそんな森でしょう。
ストレートは140キロ台後半で多くはありませんが150キロ台に乗ることもあり、スライダーにフォーク、チームには珍しくもカーブもそこそこ投げて変化球もそれなりに、よって二軍では防御率2点台と当たり前のように抑えて上を期待される一人として名を挙げられます。
しかしどれも平均的で一軍で言えば低いレベルにいてこれと言った攻め手が無い、今や森ぐらいのストレートは数多いますし球質としてねじ伏せられるようなものでもないようでその被打率は高く、フォークが武器と言えば武器ですが制御しきれずにバウンドするのが目立ちます。
割と早めに追い込んでも攻めきれない、そうこうしているうちに置きにいったボールを痛打される、典型的なダメなパターンを繰り返しました。
傾向としては横山に近く、伸びきれないタイプにありがちな奪三振はイニング数に匹敵するも与四死球が多めで自然に球数が増えてしまいます。
二軍でも似たようなものでしかし打者の力量差で抑えられているでけで、森が一軍に定着するには一芸を磨くか全体的なレベルアップをするしかないとは簡単な話でも無く、ベンチへの印象としてはもう少しがむしゃらさが見られればいいのですがそこは性格もあるとなれば仕方がありません。

運が無い

今春は数は少なかったものの練習試合、オープン戦で結果を残して早めの一軍を手にしました、来春は出遅れが否めません。
右肘に違和感は渡豪してからなのか以前からあったものなのか、右肘関節遊離体が複数確認されての手術は投球開始まで1ヶ月の目論見です。
順調にいけば石垣島には間に合いますがおそらくはリハビリ組でのスタートでツキが無い、しかし焦らず完治優先が当然です。
こうなるとドラフト前の右膝手術で支配下での指名を逃し、プロ初勝利で定着を目指した直後に背中の張りで予告先発を回避して、そしてウインターリーグを途中帰国しての右肘手術とこれでもかと幸運の神様の前髪を掴み損ねてしまいました。
運を掴むには、道を切り開くには何かが変わったとベンチに思わせるしかなく、性格的に難しくも振りでもいいので必死さを体で表してもらいたく思います。

大台目指して

【オリオン村査定】 460万円 → 690万円 (△50%)

昨オフはプロ初登板、初先発はあれど顔見せ程度でしかなかったため現状維持としましたが、登板数を増やしてこのオフは50%増としました。
球団もそれに近い700万円はいいところでしょう、例えば大卒2年目と考えればもっともらえてもいい成績ではあります。
よほどに予後が悪くなければ最低でも今季並みの機会があるでしょうから数字を改善して「大台」を狙いたい、頑張りましょう。

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