2023年通信簿 51 山口航輝

51 山口航輝 外野手 23歳 年俸2800万円

【2023年成績】 115試合 421打数 46得点 99安打 打率.235 21二塁打 0三塁打 14本塁打 57打点 0盗塁 48四死球 122三振 得点圏打率.294

目標に掲げた30発には遠く及びませんでした。
それでも2年連続の二桁アーチはまだ5年目の23歳、通算での39本塁打は23歳時点では葛城の75本、榎本の64本、山内の62本に次ぐ球団歴代4位で次が山崎の37本と錚々たる名前が並び、上位との差がかなり開いてはいますがいずれも球界を代表した強打者ですから続きたいものです。
話題となった五七五は優勝するまで封印するとのこと、是非ともリーグ優勝、日本一のお立ち台で披露してくれる日を心待ちにします。

出足は快調も・・・

出足は快調、と言うよりは異常でした。
相手のレベルが低いにしても練習試合で8発、オープン戦でも4発で開幕前に12発は終わってみればレギュラーシーズンの総数とさして変わりません。
30発どころか40発、50発もいけるんじゃないかと、その一方でロッテな不安が、三振前の大当たりみたいになるのではとの懸念が的中してしまいます。
開幕後はホームランはおろかヒットもなかなか打てずに待望のアーチは4月下旬に20試合80打席も要して、直後には左大腿二頭筋損傷で全治2週間と弱り目に祟り目は二軍での復帰まで3週間ほどかかってしまい、そこからは率は上がらずもホームランはコンスタントにしかし爆発的なものはありませんでした。
気になったのは打撃フォームの変更で両腕を伸ばしきったそれははどうなんだろう、ためが感じられない構えがどうにも引っ掛かって微修正でその程度はやや収まりましたが、柔軟さに欠いたのかマン振りが持ち味であるにしてもムチャ振りに見えるのが目立った今季でもあります。
それでも何だかんだでキャリアハイに近い放り込みに初の規定打席到達、はリーグのブービーではありましたが、実質二年目でも前に進んだ山口です。

広角を取り戻せ

山口には長打を狙って欲しい、脇役気質だらけの選手を活かすためにも軸として、幹としてどっしりとした存在になって欲しいと願っています。
風船を膨らましてのティーバッティングなどあれこれ考えながらやっていて、豪放磊落に見えながらも実態は違うのかもしれません。
そんな山口でもホームランの魅力、魔力に惑わされてしまうものなのか「引っ張るのは簡単。一番深いバックスクリーンの上の方を狙ってやっています」と言っていたものが外のボールを強引に引っ張りにいってしまっていたのが現実で、あれを右に運んでこその山口でしょう。
ポランコの一発は安田なんかもその傾向がありますが打った瞬間にそれと分かるアーチが多いのに対して山口はレアードに近い、体勢を崩されながらも、あるいはあれがと思うような打球がどんどんと伸びていって、そういう意味では師と仰いだ山川より柳田に近くもあります。
山川がそれどころではなくなり自主トレは村田コーチの口利きで岡本に弟子入りするらしく、何かを掴んでくれればと思います。
今季を受けてレギュラー確実と思ってしまえば終わりの始まり、内野シャッフルに加えてソトがやって来て来季はレフトがメインになるはずで、挑戦者の姿勢を崩さずにファースとのままでもそうでしたがまずあふれ返るライバルを蹴散らさねばなりません。

渋い・・・

【オリオン村査定】 2800万円 → 5600万円 (△100%)

昨季がレギュラーとしての一年目だったこともあってか球団査定が渋かったことで、二年目の今季は何だかんだで倍増としました。
安田より安いってことはないだろう、との考えもあります。
ところが球団の渋さはこのオフも引き続いて1500万円アップでしかなく、せめて5000万円台に乗せて欲しかった、来季にドンと上げましょう。

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