2023年通信簿 5 安田尚憲

5 安田尚憲 内野手 24歳 年俸4200万円

【2023年成績】 122試合 416打数 33得点 99安打 打率.238 24二塁打 0三塁打 9本塁打 43打点 2盗塁 51四死球 95三振 得点圏打率.277

何だかんだ言われながらも緩やかに成長曲線だった安田は、今季でそれが止まってしまいました。
もっとも率を除けばそれほど顕著に数字を落としたわけでもなく、初のオールスター出場もあって、そこまで悪かったわけではありません。
ただやはりファンの期待値にほど遠いのは確かで、吉井監督も「単打や四球とか狙うんじゃなくて、彼らは自分の有利なカウントの時は本塁打を狙ってほしい」と山口とともに大砲としての役割を期待されて「最低限25本絶対に打ってくれよ」と、しかし二桁にも届かない残念ぶりです。
25発はタイトル争いができた今季となれば差し引いて考えるにしてもやはり寂しい、この残念感はどこか今江にも似ています。

強い気持ちで

昨夏にアナリストのアドバイスがあって引っ張る意識を強くしたらしい安田は、実のところヒット傾向はさして変わっていません。
引っ張ればほぼ5割、センターへは2割5分程度、流せば1割台、どういうカウントをしているかよく分からないサイトのものですがシーズン途中の方向性を変えた昨季だけではなく一昨年もほぼ同じで、打席での消極的にも見えるボールの待ち方、あれもこれも似たようなものです。
それで四球が増えて出塁率が上がるのは六番、七番あたりであればよいですし、よって安田の適性はそこではないかと思ったりもしていて、しかし吉井監督は「安田は足があまり速くないので、ヒットで一塁に出ちゃうと、逆に迷惑。(その後に)ヒット3本出ないと点にならない。四球で一塁に行かれても、チームにとってはあまりプラスにならない。初球から、カウントの良い時に思いきり引っ張ってくれたらいい。三振OK」と真逆の考えっぽいです。
逆説的な言い方ですがそれだけ安田に和製大砲としての望みがあるのでしょう、性格的に逆目に出る気がしないでもないですがイジリまくっているのもそう、あるいは性格改造を狙っているのか、スーパー安田にもっと気持ちを前に出してくれと考えていればキャプテン指名があるかもしれません。
少しずつでも感化されたのか「決めるつもりで」って誰だよお前、と耳を疑うような言葉も聞かれて、プロ初を含めて一ヶ月間で3度のサヨナラ打を放ってみたりCSFinalでの引っ張ってのサヨナラ打も見事、昨季より5分も上げた得点圏打率はほぼキャリアハイです。

ホットコーナーを死守せよ

さらに自信を付けるには何でもいいのでタイトルが欲しい、しかし最も近いと思われるGG賞はきっとまた宗になるでしょう。
終わってみれば率を抜かれてリーグ優勝もあって、記者投票だけに安田には逆風が強すぎます。
さらにはブロッソーに押し出されて慣れないファーストを守る不運、と言いますか吉井監督は安田のサード守備をどう考えているのか、スコアテーブルがほとんど無いためたまたまかもしれませんが宮崎合流後はファーストを守る機会が多かったようにも思える安田です。
まさかブロッソーを残留させるわけでもないでしょうし池田、こちらはクジを外しまくったことでたまたまではありますが上田とライバルがいないわけではありませんがそれでもGG級の守備力がある安田を動かす必然性が感じられず、こちらもGG賞と同じで打ってアピールするしかありません。
そのバッティングでは全く無かったわけではありませんが放浪の旅の終着点が見えてきたのか、そうあってもらいたいものです。

餌をぶら下げる

【オリオン村査定】 4200万円 → 4900万円 (△17%)

打席数が自己最多だったこともあり5000万円を考えないこともなかったですが、ここは寸止めとしてみました。
実際は規定打席に達したことで軽く超えるかもしれず、1000万円アップぐらいかな、ただ昨オフの佐々木朗も億に乗せないなど熱に浮かれずシビアな球団だけにどうだろう、数字的には劣る清宮よりもらっているってのもありちょっと読めないところがあります。

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