5 安田尚憲 内野手 23歳 年俸3000万円
【2022年成績】 119試合 388打数 33得点 102安打 打率.263 23二塁打 1三塁打 9本塁打 47打点 1盗塁 49四死球 86三振 得点圏打率.227
何だかんだ言いながらも順調に数字を積み上げている安田です。
規定打席には僅かに届きませんでしたし二桁アーチもそう、しかし初の100安打にファンが渇望する引っ張っての長打も増えてきました。
そして何よりやっと、ようやく彷徨っていた打撃フォームの終着点が見えたと思えるのが一番でしょう、同じように彷徨った佐々木千は昨季にブレイクしてしかし今季に躓いて、安田もちょっと打てなくなるとすぐ迷い始めるだけにそこをグッと堪えられるかが来季の飛躍への鍵となります。
もう同期同い年という枠を超越した村上と比較しても仕方ありませんし、18発と花開きかけている清宮にもトータルで負けているとは思いません。
安田は周りを気にすることなく安田でいてくれればいい、最大の敵は内なる自分であることを忘れずにお願いします。
貫徹すべし
そうは言いながらもまだ信用しきれなかったりもします。
一時期はグリップの位置を下げて福浦のようなフォームだったときもありましたし、今季も夏前には懐を大きくグリップを引いた井口のようになっていました。
ただ言われるがままに素直なのか考えることをしないのか、その右往左往ぶりはどこか大嶺を思い出してしまいます。
しかし「上下の移動が激しいと感じて下半身をドッシリして、できるだけ横の移動だけのイメージ」になってからは左肘、右足を小刻みに上下させていた動きもほとんど無くなって、気になっていたインパクトのときに右足つま先が天を仰ぐことも減ってきました。
春先に「フォームを固める」と本人も分かっていたのにここまで時間がかかったのは何だったのか、とは思いますが打撃はしっくりくるこないの微妙さがありますのであるいは神経質なのかもしれず、こればっかりは性格ですので変わることは無いのでしょう。
開幕早々と7月に2割5分を切ってそれがフォームをいじった時期と重なっていたわけで、そしてフォームが落ち着いてからはほぼ躓くことはありませんでした。
これが来季に打てない時期が続いたときにまた打席内の小刻みな動きが戻らないよう、福浦ヘッドなり新打撃コーチなりにはそれが至上命令となります。
史上最強の六番
その福浦ヘッドの指導の下に秋季練習で「バット飛ばしトレ」によるセンターを意識したスイング、に危惧を抱くファンも少なくないでしょう。
今春にも逆方向を意識したバッティングを安田に限らず指導していましたので、なおさらです。
ただ打者に応じての指導であれば自分的には問題は無いと思いますし、引っ張りの強い打球が増えてきた安田ですがそれでもストロングポイントは左中間であるとの考えに変わりは無く、内を流せとは言いませんが外のボールは素直にバットを出せばよいです。
それよりも柳田道場で3割か30本と言われたり井口監督にも30発を課せられたかと思えば長距離打者では無いと貶められたりと、あれこれ考えすぎる性格を鑑みずに周りがあれこれ追い詰めるような発言をすることこそが注意しなければならないポイントでしょう。
そういう意味では選手が気持ちよくプレーするのが一番、を身上とする吉井監督に期待をしたいです。
その吉井監督のプランで打順にどういう意味を持たせるかはこれからですが史上最強の六番でよいのではないかと、山口のように前のめりであれば大砲としてガンガンいけるでしょうがボールを見すぎるぐらいに見すぎる、器用さを兼ね備える安田にはスイーパーとしての役割がはまるように思います。
その打席での姿勢がルーティーンなのでしょうが見送ってそれを振り返ってうんうんと頷いてみたり内に腰を引いてストライクだったりの消極さに映るわけで、これはもう変わらないと思われそれを前提に安田の活きる道を模索したい、無茶振りせずとも捉えれば飛んでいきますから20発は無理な数字ではありません。
自分がルーキーイヤーに失格の烙印を押したサードの守備もすっかりと上手くなってそこに隙は無く、とにかく安田らしく打つのみです。
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【オリオン村査定】 3000万円 → 4500万円 (△50%)