44 井上晴哉 内野手 34歳 年俸4200万円
【2023年成績】 32試合 95打数 3得点 17安打 打率.179 6二塁打 0三塁打 1本塁打 8打点 1盗塁 10四死球 24三振 得点圏打率.143
5年ぶり通算2個目の盗塁が話題になったぐらいで、復活は成りませんでした。
昨季に故障上がりながら60試合で7発、規定打席に達すれば二桁本塁打が期待できる結果だっただけに残念すぎる僅か1アーチです。
哀しいかな「あと25本打てば通算100本。ホームランの方でキャリアハイはいきたい」に遠く及ばないままに終わってしまいそう、山口の台頭に内野シャッフル構想でのファースト安田、さらにはソトの獲得で井上には代打の切り札ぐらいしかその出番が思い付かない現実がひた迫ります。
浦和が主戦場
体調面での問題はさして無かったのでしょう。
一軍での出場は30試合ちょっとでしかありませんでしたが二軍では66試合、ほぼ一年をプレーできていたことになります。
その二軍では224打席で7発の.293は目立った衰えを感じませんがしかしさすが一軍のレギュラー級と昇格を考える数字でもなく、かつてを知っているとむしろ寂しい、20代の打点王が解雇されているわけで30代半ばの井上にはかなり厳しい現在地点です。
そんな立場的に体制が改まったベンチにスタートダッシュで印象付けたかったですがオープン戦では.185のノーアーチ、ところが開幕一軍どころか開幕四番という驚天動地はもちろん周りの不甲斐なさと井上の実績への期待があったにせよ、数字の裏付けが無い不審、不信でしかありませんでした。
とにもかくにも開幕戦で今季初ヒットを打つも次の試合に3タコで翌日にはスタメンを外されて、そのまま低空飛行が続きます。
そして「彼の出番が少なくなっている」「スタメンで出てなんぼの選手」「二軍で打撃の調子を上げて」の理由付けで抹消されて、その後は二度ほど短期間の昇格はあれど主戦場が浦和となり件の成績では忘れられた存在になりつつあると思わざるをえません。
持ち味と考えているセンターから逆方向へのバッティングが影を潜めたままで、長打を意識してか強引にも見える引っ張りのスイングは体が伸びきっていて無理が感じられて、引っ張って1割台に流して3割台、それで引っ張った挙げ句は結末が分かりやすかったりします。
対左キラーを目指せ
まだやれるだろうと、しかしよほどでなければスタメンでの起用が増えるとは考えづらくあります。
フェニックスリーグの参加はその危機感から本人の希望だったのかもしれませんが、しかしサードを守るなど雑な扱いは相変わらずです。
あるいは内野シャッフルでサードに回る中村奨の対抗馬と吉井監督が考えてのそれだったのか、しかし大学時代にもチャレンジしてダメだったはずがこの年齢で上手くいくとはとても思えず、現実的な落としどころとしては対左腕への代打起用でしょう。
代打成績は芳しくありませんが今季は対左腕に.250とそれっぽい存在感を示して、一点集中で生き残りをかけるのみです。
最後通牒
【オリオン村査定】 4200万円 → 3360万円 (▼20%)
大幅ダウンは仕方がありません。
球団査定はさらに厳しく率ではなく額できっちりと1000万円ダウン、最後通牒を突き付けられたようなものでしょう。
それでも控えにしては高額なためまず代打での活躍でアピールしてたまにスタメンを勝ち取る、消極的ながら実現可能な目標で頑張ってもらいたいです。
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