41 ルイス・カスティーヨ 投手 28歳 年俸60万ドル
【2023年成績】 12試合 3勝3敗0S 防御率3.12 49回 52被安打 2被本塁打 3与四球 2与死球 34奪三振 被打率.272
このまま消えてしまいそうなカスティーヨです。
ゲレーロがそうでしたが残留でおかしくない数字だったものの保留選手名簿を外れてその後に音沙汰が無く、決定打となったのは翌年のマイナー契約でした。
まだ正式発表はありませんが保留選手名簿に載ったメルセデスの残留が濃厚でコルデロ、フェルナンデスを獲って、投手4人体制は想像できません。
もしこのままリリースとなったらもったいないとしか言い様が無く、NPBで敵とならないことを願うばかりです。
ロッテの加藤貴
吉井監督が先発かリリーフかは見て判断する、とはメジャーでどちらもやっていたペルドモで、一方でカスティーヨは10代のころに少しだけあるだけで以降は一貫してリリーバー、それがまさか先発として輝きを見せたのはあまりに意外すぎます。
それでも当初の見込みどおりに開幕まではリリーフとして起用されて、チェンジアップなのかスプリットなのか打たせるピッチングは上々の出足でした。
ところがえぐいスライダーが曲がりすぎてなかなかストライクにならず、さらには開幕早々に右肩の違和感を訴えての離脱でハズレの予感です。
結果的にはこれが転機となったか二軍で先発に転向すると交流戦で先発デビュー、吉井監督は「見習いの先発」としていましたが徐々に力を付けてしかし重用はされず、このあたりがあるいはカスティーヨ側から来季を断られた可能性を否定できない理由の一つです。
あくまで谷間の穴埋め、投げ抹消、好投していても80球程度で代えてしまう、経験が浅いだけに分からないでもないですが先発陣の不調とリリーフ陣の過負荷でもどかしかったのも正直なところで、そのフラストレーションが当人にあってもおかしくありません。
さておき特筆すべきはその制球力で、メジャーでの僅か3回2/3は参考程度にしても無四球、マイナーでも1試合換算で2.46個でした。
プレシーズンや二軍ではそこまででもなかったですが、次第にNPBのゾーンに慣れたのか49回で僅かに3与四球はロッテの加藤貴です。
150キロを超えるストレートはありますし奪三振が少ないわけでもなく、しかし基本的には打たせるタイプでそれ故に被打率はそこそこ高めで打たれ出したときに修正できないのはその引き出しの少なさもあったでしょう、これをマイナスと見るか伸びしろと見るか、判断は分かれます。
惜しい
先発カスティーヨは吉井監督が見出したわけでいわゆるチルドレンとなれば当然に来季もと考えていましたが、それでも切ったのであればマイナスへの不安が伸びしろの期待を上回ったのか、10月に入って右前腕の張りで抹消されたのも影響したかもしれません。
それでも当時のレートを130円とすると60万ドルは8000万円でしかなく、この数字であれば大幅アップは不要で惜しすぎます。
もしパシフィックに移籍してやられたらダメージは計り知れず、しかしフローレスに声がかからずカスティーヨもそうなのか、気になります。
助っ人は難しい
【オリオン村査定】 60万ドル → 90万ドル (△50%)
現在のレートで90万ドルは1億3500万円、助っ人ですから高くもありませんがそこまで出せない球団なのか、それともカスティーヨが拒否ったのか、不明です。
助っ人でなければ現状維持どころかダウンもありそうで、しかし異国にいるオプションを考えると難しくはあります。