2023年通信簿 32 佐藤都志也

32 佐藤都志也 捕手 25歳 年俸3100万円

【2023年成績】 103試合 239打数 19得点 52安打 打率.218 12二塁打 1三塁打 4本塁打 22打点 0盗塁 25四死球 45三振 得点圏打率.188

何とも微妙な一年でした。
松川が二軍鍛錬モードに入って昨季に続いてチーム最多のマスクを被るもその数を大きくは伸ばせず、松川の分は田村に吸収された形です。
一方で昨季に多かったファースト、DHでの出場がほとんど無くよって打席数をぐっと減らして、打てると言われた打撃面での伸びも見られませんでした。
来季は松川が戻ってくるでしょうし立ち位置がどうなるか、出場機会を得るために捕手以外にも貪欲ながら捕手志向が強い佐藤都には勝負のシーズンとなります。

しかし打てない

捕手としては、であっても打てる捕手とされる佐藤都は、今季も2割ちょいでしかありませんでした。
ルーキーイヤーの.228がキャリアハイでとにかく確度が低い、他の捕手陣が軒並み1割台ですからそういう意味では打っていると言えますが打っているうちには入らないでしょう、尻こそ振りませんが淡口二世ばりに捉えればラインドライブの見事な打球だったりサヨナラ打といった派手な活躍があって数字以上のイメージと期待感をファンに与えていて、しかし得点圏打率は低く、つまりは理想と現実とのギャップが大きいです。
早いカウントから積極的なスイングは思い切りがよく、裏を返せば進塁打などチームバッティングを不得手にしているのも下位打線では厳しくもあります。
その大きなスイングの反動か捉え損なったときのポッピーは数知れず、それでも与四球が増えて少しずつでも変化しているのかもしれません。
守りでは夏場ぐらいまでは高い盗塁阻止率を誇りましたが以降は急激に悪化して、シュート回転しているのかセカンドベース右上方に逸れるケースが増えました。
改善しつつありますがキャッチング、ブロッキングに弱点を抱えるのは田中雅、吉田の系譜と言えなくもなく、さらなる成長が求められます。

死守佐々木朗

どんぐりの背比べになりつつある捕手陣では貴重な一人ではありますが、捕手としての底が見えた感もあります。
かと言ってファースト、DHは混雑してきて押しのけるほどの打撃力も無く、本人の希望どおりに捕手としてやっていくのが一番なのでしょう。
リード面ではおそらくベンチ主導の外中心に従いながらも左腕の右打者限定ですが内の要求は多い方で、田村と折半でしたが小島との相性はよさげです。
当面の目標は松川に佐々木朗を奪われないことで、1点台の防御率ですがトータルより悪いため力を引き出せているとは言い切れません。
総じて瞬間の燦めきに胸躍らせながらもため息がそれ以上に多い、もっとできるはず、まだまだ物足りなさがある佐藤都です。

驚きの大幅アップ

【オリオン村査定】 3100万円 → 3100万円 (±0%)

打席数を減らしてダウン査定にしてやろうかと思いつつもずっと一軍だったことで現状維持として、あって微増、ところが球団は驚きの1000万円以上の40%アップは田村が佐藤都にダブルスコアはさすがにおかしいとの判断なのか、期待料込みなのか、ちょっと分かりかねます。
FA対策にはまだ早いですしこれが素人とプロの評価の違いであればその違いを数字に顕してもらいましょう、楽しみにしています。

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