2023年通信簿 3 角中勝也

3 角中勝也 外野手 36歳 年俸5500万円

【2023年成績】 86試合 216打数 20得点 64安打 打率.296 16二塁打 1三塁打 9本塁打 39打点 1盗塁 22死球 43三振 得点圏打率.280

2007年にブログを開設したときの現役選手で唯一の生き残り、間違いなく来季も生き残れる角中です。
それでも出足は1割台で引退試合になるんだろうな、と思ったのが正直なところで、そこから驚異的な粘りを見せました。
3割を大きく超える得意の交流戦は通算打率でトップ争いは今季もきっちりと、そして6月以降に月間で3割を切ったのは2回だけでそれも2割9分台です。
あと1本のヒットがあれば規定打席未満ながらも二度目の首位打者だった2016年以来の3割に届いたのが惜しい、来季こそ背番号3での初の3割を達成しましょう。

全力プレー

衰えの象徴だった淡泊さ、粘れなくなったそのバッティングはしかし持ち直しの兆しです。
追い込まれたら低く構えてすり足で、しかし当てにいくのではなく振りにいってのファールは相手バッテリーには地獄の沙汰でしょう。
あのCSFinal進出を決めた大逆転劇も角中がファールで粘って出塁したのが口火となって、角中が出てくると何かやってくれるとのわくわく感があります。
30代後半にしてどんな凡打でも全力疾走でファーストに駆け込む、フライならセカンドベース付近まで走る、基本中の基本ながらもそれをやる選手がほとんどいないのがプロの世界で、無駄な力を使わないにも一理ありますが、何があるか分からないのもまた野球です。
準備段階でも考えて練習をしている、打撃練習で常にバントを練習するのは角中だけとは吉井監督でなぜ周りがそれを見習わないのかがサッパリ分かりません。
上手いとは言えませんが守りでも全力で右に左に後ろにと必死に走って、逆に言えばどうしてそれを前の打球に対してできないのか、まるで別人のように慎重にあるいは怖がって、かつてはセンターも守ったセンスがあるだけにもったいない、これはもうずっとですからきっと治らないでしょう。

キャリアハイを目指して

今季のベストシーンを選べばCSでの藤岡、安田が上位となるでしょうが、現地にいたこともありあのオスナからの代打逆転ツーランが自分的なトップです。
球団史上2度目、1973年の榊以来50年ぶりの快挙は大型連敗がストップ目前のソフトバンクを呆然とさせた見事な一振りでした。
勝利を確信していた柳田らの表情の変化が面白い、ヤべッ、野球は最後のアウトが取られるまでは終わりません。
その一発も含めてキャリアハイの9本塁打はこちらもあと1本が欲しかった、初の二桁アーチの最年長記録を承知していませんがかなりな高齢の部類のはずです。
そんな角中がどれだけ活躍しようが規定打席に届く来季にはならないでしょうしチームのためにもそうならないがよい、しかしその中でもホームランもそうですしキャリアハイを目指してもらいたく、そのためにもかつては不得手ではなかった左腕対策が急がれます。
今季は1割台とだからこそ終盤戦は石川慎との併用でそれが上手く回っていたのはありますが試合中に左腕が出てくると交代が後を引いたケースもままあって、同じキラーでも石川慎は右も打っているのに倣いたい、地味に続けている13年連続盗塁も継続したいものです。

ご祝儀を

【オリオン村査定】 5500万円 → 6000万円 (△9%)

元が高いだけに現状維持とも考えましたが、ここぞでの活躍が多くて査定ポイントが高そう、ご祝儀を含めてのアップとしました。
渋ちんロッテだけに出て行かれる立場でもなく実際は現状維持、あっても100~200万円程度のアップかもしれませんが、ここは不甲斐ない若手に対する刺激も込めて上げてあげたい、それこそ自分の思惑を超えて昨季のそれに戻す1000万円アップであっても驚きません。

2007年通信簿 2012年通信簿 2017年通信簿 2022年通信簿
2008年通信簿 2013年通信簿 2018年通信簿
2009年通信簿 2014年通信簿 2019年通信簿
2010年通信簿 2015年通信簿 2020年通信簿
2011年通信簿 2016年通信簿 2021年通信簿

にほんブログ村 野球ブログ 千葉ロッテマリーンズへ
明日への活力に!

© 2007 オリオン村