悲鳴が心地よい

初回に先制してから間断無く「絶対勝つぞ!」を叫んでいたレフトスタンドの声無き悲鳴が聞こえたかのような、嗜虐趣味はありませんが心地よいです。
ゴロゴーで小川が憤死してそのレフトスタンドもソフトバンクベンチも連敗ストップを確信していたでしょう、デイリーさん嘘はいけません、「オスナは膝に手をつき愕然」はそのとおり、でも「捕手の甲斐らナイン、ベンチの藤本監督も呆然と立ち尽くした」は適当すぎて甲斐は守備位置で座ったまま身動きできない状態でしたし、帰ってきてから追っかけを見てみれば前日に輪をかけた虚ろな表情で立ち上がる気力も無さげな藤本監督でした。
こんなことがあるとはもうビックリ仰天、前日に仕留め損なったオスナにまたやられるのかと頭を抱えた直後の角中の一振りは打った瞬間にそれと分かる豪快な一発で代打逆転サヨナラアーチは球団史上二人目、1973年の榊以来50年ぶりで角中にとってのサヨナラ弾はプロ初となります。
力押しでいけると考えたのか初球と同じ高めのストレートは舐めていたと言われても仕方ないかな、力負けしなかった角中はナイスです。
オスナの流出は痛かったですがなぜかロッテ戦は不得手にしていてここまで失点こそありませんでしたが13被安打のうち6本がロッテ戦でトータルの被打率.143に対してロッテを相手には.300で今日にまた打たれて酷いことになっていそう、負い目のようなものがあるのであればガンガンと塩を塗り込みましょう。
余談ですが劇的な幕切れだっただけに興奮して立ち上がるのはよいです、でも周りとハイタッチをするために前を遮るようにして右に左に動き回った60年配の三人組はいい迷惑で、せっかくの推しの角中の一世一代がピンボケになってしまったのが腹立たしく悔しすぎて涙が出ます。

三度目は無くてよかった

そんなこんなで後半戦をいきなりスイープは目出度いですが、しかしソフトバンクでなければ勝ち越せたかどうかすら怪しいです。
チャンスが無かったわけではなく初回、二回と先頭打者がツーベースで出塁も初回はワイルドピッチもあり無死三塁で中村奨が三振に安田はショートゴロのゴロゴーで友杉のヘッスラはあと一歩届かずポランコはミスショット、二回はさらに四球の無死一二塁で茶谷がバントを失敗した挙げ句のゲッツーでさらに四球があるも平沢は芯を食えず、そうこうしているうちに石川が立ち直ってしまうというありがちなパターンでした。
それだけに九回もまた先頭のポランコがツーベースもまたもや走塁死で二度あることはになりかけただけに、もう角中様と崇めるのみです。
この代打角中、自分だったら七回に一死から送らせてのチャンスに平沢のところで使っていましたのでこれも吉井マジックなのか、基本的にスタメンで起用したら代走や守備固め以外では代えずあまり代打を出さない吉井監督のポリシーがこの試合では上手く回ってくれたと言えます。
それにしてもしょぼい、お疲れ気味の藤岡に代えた友杉が攻守に目立ちましたがキャプテンも休ませたらいかが、ベンチで池田がモヤモヤしていることでしょう。

こちらもお疲れ気味?

佐々木朗は6回4安打1失点も打線の援護が無く、明日の山本がソフトバンクとなればまた差を広げられそうです。
4安打のうち3本が逆方向のコースヒットで捉えられたのは中村晃だけ、その唯一がタイムリーとなるのですからツキがありません。
ただピッチングとしては変化球が多いのはずっとですが今日はさらにストレートは抑え気味に160キロ台は1球だけ、ほぼ150キロ台半ばで周りが騒ぎ出しそうですが「何かあったら6回も投げきれない」とは吉井監督で、しかし西野が抹消されただけに明後日ぐらいまでは落ち着かない時間となりそうです。
93球はオールスターでの18球から中4日でなければ七回もいったと思いますが妥当なところでしょう、ただ本人はベンチでやや不満げな挙動は走られまくったり落球があったりに不快感を隠さないなど心身ともに疲れていたのか、次は順調であれば中7日にゆっくりと休んでください。

千隼目指して

継投は東妻、中村稔、西村でした。
東妻、中村稔は走者を背負いましたが無難に凌いで西村は三人でピシャリと、そして西村が白星です。
先日は中村稔が3年ぶりの美酒でしたしちょっと前の西村の勝利も4年ぶりで2勝目はルーキーイヤーに並ぶキャリアハイ、永久凍土打線だけにこういった展開が多くよってリリーフ陣がいかに粘って勝ち運を引き寄せるか、そう、佐々木千の勝ち運を目指して頑張ってもらいましょう。
ヒットは打たれましたが中村稔がいい感じで打たれたヒットも近藤のバットは折れていたような、柳田が空振った亜細亜ボールも見事でした。
ロングもできますし後半戦のキーマンになってくれると期待しています、ライバルの小島が低調なだけに追い付き追い越すチャンスです。

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千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 0 2X 2 6 1

◆7月24日(月) 千葉ロッテ−ソフトバンク13回戦(ロッテ7勝5敗1分、18時、ZOZOマリン、26,829人)
▽勝 西村 31試合2勝
▽敗 オスナ 29試合2勝1敗16S
▽本塁打 角中5号(オスナ)

▽バッテリー
千葉ロッテ 佐々木朗、東妻、中村稔、西村—佐藤都
ソフトバンク 石川、松本裕、オスナ—甲斐

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