【2022年成績】 143試合 4655打数 501得点 1075安打 打率.231 196二塁打 15三塁打 97本塁打 474打点 132盗塁 433四球 69死球 1052三振
今季も打率がリーグ5位の低空飛行で超投高打低もあって各数字をかなり落として、完封負けもいっぱい、永久凍土打線は永久だけに最後まで溶けません。
昨季に猛威を振るったレアード、マーティンがともに不振でそれが本塁打数、打点数の激減に繋がり、かつ見切りも遅かったことで拍車がかかりました。
高部の台頭で盗塁数のみが増えて成功率も改善しましたが一方で牽制死が目立ったのでトータルではとんとんか、河野コーチと福浦コーチの立ち位置もよく分からず、河野コーチがメインかと思えば福浦コーチが表に出てきて、そうかと思えば円陣で檄を飛ばすのは河野コーチ、だったりもした今季です。
点が線にならないまま
そんな中で高部が盗塁王を獲得しただけではなく打率もチームトップで、オフに入ってumiのモデルに抜擢されるなど顔の一人となりました。
荻野の出遅れによるチャンスを逃さずに3年目での飛躍はここまでが二軍の帝王だっただけに、本人はもちろんでしょうがファンとしてもホッとひと息です。
同じくumiのモデルとなった山口はチープトップの16本塁打で今度こそ、今度こその落合以来の国産30発への期待が高まります。
安田もようやく打撃フォームに安住の地を見つけたのか8月に.320、4発、14打点と調子を上げると9月は率を落とすも17打点と存在感を見せました。
出遅れた荻野もさすがの3割をキープして老いてなお盛ん、やっとの茶谷も好守にきびきびとしたプレーで名前を売ります。
一方で両助っ人だけではなく中村奨がミスターお立ち台として目立つ活躍はあれど率が上がらず守りでも精彩を欠いて、エチェバリアも思ったほどに打撃が向上せず、守りでは秀でたところを魅せた松川も打撃では高卒ルーキーでしかなく、そして何より点が線にならないのは相変わらずです。
三番にバント、五番に代打でバント、など打順に意味を持たせないことからただバットを振っているだけに思えるシーンをこれでもかと見せ付けられました。
固定主義による当たり前の弊害で控え層も薄いままで、軸を固めるというメリットよりもデメリットが上回ったこの5年間です。
二遊間がポイント
福浦コーチ改めヘッド兼コーチもその責の一端がありますので、体制が変わって劇的に何かが変わるとも思えないのが正直なところです。
フェニックスリーグでは就任早々の吉井監督が佐藤都の守備位置をあれこれ試すなどしていますしダイナマイト山本の命名など新戦力の発掘に躍起でそこに期待が集まりますが、昨季までチーム内にいただけに一定の配慮がそれらの足枷になってしまうかもしれません。
それでも叩くより誉める姿勢が続けば叩かれるより誉められたい選手が多いように思いますので高部、山口、安田、茶谷らの二年目のジンクス克服だけではなく井上の再浮上もあるのではないかと、意図はもうひとつ見えませんが四番和田なんてのもあり、来季の風景はきっと変わってくるはずです。
そのためにも競争原理を働かせなければ、フェニックスリーグのキャプテンに指名された平沢もやる気満々ですし、その平沢をそこにはめるのに疑問が無いわけではありませんが二遊間をどうするかが最大のポイントでしょう、中村奨の出ずっぱりも含めてです。
まだレベルの低さは否めませんが茶谷だってそう見られていたのですから西巻、池田らの掘り起こしが欠かせず、外野陣も山本や西川がいい刺激になるでしょう。
そしてタブロイド紙が最有力とする近藤などFA勢には手が出ないのでしょうからドラフトでの補強の手を緩めないこと、自分的な海老根は置いておいても不作とも言われるだけに荒削りでもスケールの大きな選手を優先して欲しい、現有戦力を放置したままでの「守りは」「足は」のちびっ子二遊間などは要りません。
新助っ人もウレーニャが気になっていますがポジションを意識しつつ3人は欲しい、育成枠で育てるのは無理っぽいのでそちらは諦めます。
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